見出し画像

愛犬の緊急搬送~看取るまで、生前の思い出とか色々

柴犬(16歳)の女の子の愛犬を看取ったときの記録です。自分のこのときの思いを残しておきたいので、まとめておきます。人に見せるために書いてないので読みにくいかもしれません。

写真は、彼女が元気だったときのものに限定しています。

画像1

(生前のわんこ(右)。左の黒柴は直接の娘。)

私は本当に、いつも通り、仕事したりして何気ない日常を過ごしていました。


しかし、21時半ごろ、ぐったりして手足がつめたくなっている愛犬を発見。
目が回っていて、
動物病院に夜間救急で連れていきました。

このとき、何が起きたのかがわかりませんでした。どうなるかわからない不安と同時に、前日までは、普通に生きていたあの子のことだから、きっと、点滴を打って明日には元気にかえって来れるだろう…。今思っている嫌な予感は杞憂で終わってくれるんじゃないかなぁ…そう思っていました。

不安と、本当に入り混じった複雑な感情が交錯。

生半可とはいえ、心理学の知識を多少なれ持っていることから、死の受容理論を復習しておく。「辛くても何があっても、受け止めねば。。」と、準備と覚悟を決めて、犬を預けて一度帰宅。

午前一時ごろ、一度目の病院の電話。

だいぶ血圧が平均より低い状態です。なので心臓の働きを補助するような薬を点滴しておきます。

このときはまだ、危篤状態というわけではなかったようだが、報告をしてくれた。電話がかかってきただけで本当にびっくりしてしまって、どきどきが止まらなかった。。

午前3時、二度目の電話

一度心停止になりました。蘇生措置を施しています。続けても大丈夫でしょうか?(記憶がちょっと曖昧…)

慌てて、再度、病院に行く。ICUで人工呼吸器に繋がれた状態のわんこを見る。一度蘇生処置をしてからは、少し安定した、と獣医師から説明を受ける。

ただ、自力でずっと呼吸器を外して、呼吸がずっとできる保証はない、血圧がずっと低いままで、心臓の動きが動いているけどとても弱い状況に変わりはないとの説明を受ける。

ここで、選択肢を選ばなければならなかった。

・このまま、人工呼吸器をつなぎ、入院する。しかしこのまま病院に入院すればコロナ禍であることもあり、15時まで面会は不可能。しかしそれでも、命の保証はできない。
・安定するまで人工呼吸器をつなぎ、自宅に帰る。自宅に帰り、最期を看取る覚悟をしながら、様子を見る。

呼吸器を外すかどうか。外したら死んでしまうのではないか。殺したことになってしまうのではないか。葛藤が続く。

そうこうしているうちに、少しづつ様態が安定し始める。もしかしたら、回復してくれるかもしれない—そして、昔のことを思い出した。

うちの子が、すごく病院が苦手だったということだ。(いやスタッフさんには本当にお世話になっているので申し訳ないのですが。。)

もし最後を看取る可能性、今後の回復の可能性を考えたら、うちに帰りたいんじゃないか。自分が産んだ娘にも会いたいんじゃないか。

そもそも、心停止してからすぐ亡くなってしまう子が多いというけれど、うちの子は数時間既に生きている。回復の可能性だって捨てきれないんじゃないか。

そう思って、連れて帰ることを決断した。

連れて帰って、うちに到着したとき、「わんわん」って鳴いてくれた。

心なしか、少しうれしそうに見えた。

自宅で(もう一匹のわんこを含め)家族みんなに囲まれて、ずっと撫でて、「これまで本当に幸せだったよ、ありがとう」「もう少しだけ頑張って」と伝えたりした。手を握り続けた。

そして、1時間ぐらいしてから、眠りに落ちるように呼吸が止まってしまった。息を吹き込んだりもしてみたが、ピクともしてくれなかった。

たくさんの楽しかったことが、どっと頭に流れてきた。
iPhoneに入ってる、写真とかビデオとか、本当に撮っておいてよかったと思うものであふれていた。

高校生の頃から、大学生、社会人、経営者になるまでの僕のことをずーっと知ってくれてて、ずーっっと支えてくれていた子だった。

母犬として、娘のことも立派に育ててくれた。

僕は、この子の最後を看取ることなんてできないだろう、という想いでずっと生きてきた。だからいつも、この子にありがとうと、覚悟するように伝えてきたつもりだった。

しかし、現実には、僕は奇跡的にこの子の最期を看取ることができた。

これほど幸せなことはあるだろうか。

たくさんくれた、あの子の思い出を胸に、生きていこうと思います。そして、遺してくれた娘のことも、しっかり大事にしていきたいと思います。

今は泣き崩れてしまうけど。。そして、家族でしっかり供養したり、思い出話をしたり、病院で遺体を棺に入れてもらってからお寺に預けた。

眠っていて、今にも動き出しそうな遺体をお別れするの、本当に苦しくて仕方なかった。この身体をもう見れないんだな、抱けないんだなと思うと本当につらかった。けれど、あの子もずっと悲しんでたら安心して旅立てないだろう。そう思い、しっかり抱きしめて、話しかけてからお別れをした。

納骨されるので、お墓参りには定期的に行ってあげたいと思う。

供養して、忘れないでいてあげることが、家族にできる最大限のことだと思うから…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?