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【イベントレポ】書いてみよう!イベントレポ

イベントって参加したことありますか?

最近FacebookやTwitterでもたくさんのイベント情報が流れてきます。
ビジネス寄りの固いイベントから、トークセッション、公開インタビュー、ふんわりした仲間作り的イベントまで様々。

Nサロン日経COMEMOでも毎月たくさんのイベントが企画されています。

イベントに参加した人がよくnoteに投稿している「イベントレポート
せっかくイベントに参加したのだからイベントレポ書いてみたいな、って思ったことはありませんか?

そうは言っても・・・

「イベントに参加するのはいいけど、膨大な情報量まとめられない・・・」

そんな風にあきらめていませんか?

そんな人のためにNサロンでは日経新聞の現役の若手記者そして元デスクのお二人をお招きしてイベントレポを書くための第一歩を踏み出せるイベントを開催しました。

その名も「書いてみよう!イベントレポ」Nサロンメンバー限定イベントです。

文章を書く仕事をしているお二人に素人でもかけるイベントレポの極意を教わります。

今日の登壇者は山田豊さん

そして渡部加奈子さん

今日のこのイベントのゴールは公式レポートのような全体を網羅するものではなく、まずははじめの第一歩を踏み出すための「自分なりの気づき」を加えて書く書き方を習得することです。
そう、「要点を押さえながら自分流のレポートをスラスラ書ける!」ことです。

期待が持てます!!
このイベントタイトルからして書けるようになる!気がします。
では早速いってみましょう。

イベントレポの種類

イベントレポと一口に言っても、全体を網羅した公式アカウントが発表するようなイベントレポートと自身の心情や気づきを盛り込んだイベントレポート、ただ要点だけをまとめたイベントレポートなど…

様々な分類ができると思いますが、渡部さんによるとこんな感じに分けられています。

・公式レポートのような網羅型
・自分にとっての意味を探る型
・気付きのメモ型
・自分の意見型


Nサロンメンバーが実際にイベントに参加してレポートを書いているのでそれを事例に説明をすすめます。

これはCOMEMOの大人気イベント「アート思考」をテーマにしたイベントに参加したときのイベントレポートの比較です。

同じイベントでも山田さんの書いた公式レポートはイベント全体を網羅、会話文で段落構成をしています。(網羅型
yotsuさんのレポートは印象的な話を抜粋し、地の文で段落を構成されています。(自分にとっての意味を探る型

他にはどんなパターンがあるでしょうか。

こちらは「僕たちの未来を変えるプロダクトとは?」というCOMEMOのイベントレポートの比較です。

同じイベントに出ても地の文で要約+シンプルな感想で1トピック型のshiroさんのレポート。(気付きのメモ型
登壇者の発言を切り取り、自分の意見につなげるミミ氏さんのレポート。(自分の意見型

こんな風に書きたいように書けるとイベントレポートを書くのがとても楽しくなります。

タイトルにイベント名はいれなくてもいい(ときもある)


ここで渡部さんから山田さんへ質問がありました。
「この二つのレポート(気付きのメモ型と自分の意見型)ってイベントの名前書いてないですが、それってありですかね?」

山田さん「ぜんぜんありですね〜。もう、公式レポートじゃないので冒頭に『イベントに行ってきました』みたいな紹介があれば読んだ人はわかりますからね。」

「タイトル読んで『これ読んでみようかな』って思わせる方が大事ですね。」

どんどん自由に書ける気がしてきました。

山田さんによると、公式レポートだと、レポート内での登壇者の発言の分量に差が出ないように配慮するそうですが
個人のレポートではそのあたりは自由に書いてよい」そうです。

さらにレポート作成自由度アップ。どんどんハードル下がってきました。

ただ、ちょっと注意点として
有料イベントなどイベントによってはイベント内容のレポートが歓迎されない場合もあるそうです。あらかじめレポートしてよいのか確認しておくことも必要だといいます。イベント内容はいわゆる商品と同じですからね。ここはきちんと確認してから書きたいと思います。

そんな引用ちょっとお断りイベントな場合でも、この「自分の気付きをまとめる」レポートの書き方なら主催者にとっても実りがあるものになるし、無駄な軋轢がなくなるといいます。

自分がかいたイベントレポートが新聞に掲載される?!


隔週火曜日に日経新聞のCOMEMOの論点というコーナーがあります。
日経COMEMOのイベントレポートや、日経COMEMOのご意見募集というテーマ企画のお題についてnoteを書くと日経新聞に掲載されることがあるのです。

これはめちゃくちゃモチベーション上がります。そして、親孝行できそうです。日経新聞に載ったよ!と親に切り抜きを送ることができそうです。(イマドキ切り抜かない?!載ったことないけどw)


ちなみに現在でているご意見募集、お題はこちらです。

さて、話は少しそれましたが・・・

「イベントでインプットしたことを自分の言葉でアウトプットするのは難しい」・・・本当に難しい。でも、今日のイベントレポ書くためのイベント(ややこしい)はちゃんとソコ、おさえてました。

ひな形を覚えたらスラスラ書ける!?

それは備忘録という形でイベントレポを書いて下さったKOPANさんのnote


①イベント名のみ紹介
②登壇者の名前のみ紹介
③公式レポのリンクを貼る
④気づきを箇条書き
 気づき1,気づき2など


このようにして書くと自分でも書きたいことを「この段落にはこれを」という風に整理することができるそうです。

一番最初にイベントレポートを書くなら、こんな形で書くのもいいかなと思います。」と山田さん。

レポート作成における心理的なハードルを下げるだけじゃなく、「こうすれば書きやすいよ」というひな形までご用意!!
これはみなさんそろそろ書きたくなってきましたね?至れり尽くせりイベント。

どんなレポを書きたいのか

ここでどんなレポを書きたいのか、洗い出しのまとめです。

「網羅する部分はすごく時間がかかるので、イベントに参加するときはメモする程度で大丈夫」と渡部さん。

そのメモから印象的だった部分を後で振り返って手厚く書いてみると良いと言います。

とったメモを自分の言葉に代えてアウトプットする

印象的な言葉を切り取ると一言で言っても、
なんでもそっくりそのまま書けばよいということではありません。

そして、どうすれば印象的な言葉を切り取れるのでしょうか。

ずばり

そこで実際に記者の渡部さんがご自分のメモを見せてくれました。

これはNサロン1期からいるいわあゆさんのワークショップに参加したときに書いたメモです。(彼女はカラダメンテキッチンという発酵をテーマにしたワークショップを多数開催しています。)

最近はipadで手書きメモをとることも多いという渡部さん、紙でメモをとるときは大体こんな感じだそう。

メモとは思えない綺麗な字でまとまっています。

渡部さん式印象的な言葉を切り取るメモ術・・・紙編

①印象的な言葉を切り出す「スキルをめっちゃもってる」
②何を表した言葉か補足的に書いておく「=コウジキン」
③読み返して面白ければ下線を引いておく

センテンスじゃなく、ワードで切り出しています。

ちなみにこの切り取った言葉たちはこうなります。

めっちゃスキルを持っている」というところがハイスペック菌という言葉に変わっています。さすがすぎます。

Twitterも活用しよう

振り返りやすいメモをとるには、紙に文字で書くのもよいですがセンテンスで残すこともオススメだといいます。

センテンス、そう、Twitterです。

文章なので見返しやすいし、ツイートのリンクをnoteに貼ればそのまま引用できるので写真を撮るのを忘れたときも挿入すればいったん区切りができ、そのまま転用できるといいます。

また、スレッドを使って時系列に見やすくするという効果もあるといいます。

メモは読み返す前提でメモる!Twitterなら体系的に整理できるのでオススメ


イベントで質問できる??

イベントの最後に必ずといっていいほどあるQ&A
質問できますか?・・・わたしできません。

イベントでとっている自分のメモが面白くなかったら・・・
タイトルが浮かばなかったら・・・「質問しよう」というお二人。

記者歴がながくなるとインタビューや取材の中で「見出しがたたない」という状況があるのだそう。

その「見出しがたたない」とき、山田さんのような記者ならどうするか・・・そんな時は

質問する」のだそうです。

今まで知らなかったことがインタビューによって得られなかったときは「質問する」といいます。

でも質問するって・・・

ほんと、その通りです。

でも、勇気を出して質問してみよう。そこで初心者を優しく導くこのお二人。

お悩み別質問のパターンまで考えてくれていました。

1,5W1H、個人のレポートではすべて入っている必要はないけれど、入っていなかったらこれをきいてみるのも手だといいます。

2,「自分はこうおもうんですけど、こういうことでいいですか?」という風に自分の言葉に言い換えてきいてみることが大事だといいます。さらに登壇者がそれに関してしゃべってくれたりするそうで、そうするとそのまま引用したりすることができる。もやっとしたときは確認することが有効だそうです。

3,質問を投げかけたことで、別の誰かがさらによいボールを投げかけてくれるかもしれない。
確かにイベント会場での後半のQ&A、ひとつの質問から発展して展開が面白くなっていくことよくあります。

質問は情報を補うもの。ストーリーがつながればレポは書きやすくなる

決してよい質問をして、印象に残してもらおうと思わず素朴な質問をなげるとよいのです。

ビジュアル大事問題!

noteの投稿、タイトルはとても重要なのは周知の事実ですが、ビジュアルもとても大事だというお二人。

見出し画像があるかないかでpvやクリック数、スキのつきかたにも変化があるといいます。

渡部さんは「情報量の多いビジュアルが大事」だといいます。

見出しにも引っかかった部分を入れるが、それだけでは補えない部分を画像で説明できているもの、雰囲気が伝わるものが良いそうです。

例えば・・・被写体が遠い、暗い、表情は見えるが動きが少ないなど

同じイベントでも

撮り方次第で、登壇者全員に動きのある画像、手元も参加者の表情も見える画像などになります。

こういうビジュアルはとても良いと言います。

イベント、写真も忘れずに撮りたいですね。

ネットワーキングの時の写真を撮るというのもよいそうです。なるほど。

グラレコも活用しよう!

最近のイベントにはグラレコ=グラフィックレコーディングがある場合もあります。

グラレコがあるときはそれを活用してしまうのもよいそうです。
確かにグラレコって自分の中でのイベント内容振り返りにも使えるし、写真映えもします。

そして、撮影して人が入り込むような時は一言声をかけるか、個人が特定できない様に配慮が必要ですね。

Q&A

さて、そろそろ宴もたけなわ。
Q&Aのお時間です。

今回はNサロンメンバーに事前にアンケートをとり、質問を受け付けていました。

その中から渡部さん、山田さんがお答え。


Q. 引用のルールを教えて下さい

ああ、わたしも苦手な引用ルール。卒論制作の時は口うるさく言われたし、おかげでわたし、引用トラウマだしw

Q. 登壇者の意図や発言を謝って解釈しないか心配

山田さん「これはムズカシいですね。でもこれ、きいちゃうことですね。『それはこういう理解でよろしいんでしょうか?』って。」

渡部さん「Nサロンのイベントだと動画が配信されているので、動画で確認したり、あとは公式レポートが流れをざっとさらっているのでそれを見るのもよいですね」

それでも確認できなかったら・・・

「登壇した○○さんは××といっていましたが、わたしは▼▼と解釈しました。」というかたちで発言はそのまま引用して自分はこういう風に思いましたという感じに書くとわかりやすくなるそうです。

なるほど。

Q.  文字ばかりになる。見やすくするためには?

「いろんなシーンを写真が撮れると思いますが、それをちりばめていけばいいと思います」と、山田さん。

メモをとったり写真を撮ったり、イベント忙しいですねw(わたしは忙しいのけっこうスキですが)

Q. オリジナリティのあるイベントレポートとは?

内容説明しただけのイベントレポの場合は参加者はすでに知っている。
かといってその場にいた人にだけにしかわからないことを書くことも読者を絞ることになるのではないか・・・

という質問でした。

渡部さんは「個人的に読者を絞ることは必ずしもマイナスなことではなくて、積極的に読者を絞るべきだと思います。万人向けに当たり障りのないことを書くよりも『この人に届けたい』とイメージしながらかくとスラスラ人の顔を思い浮かべてかけます。そして特定の人にはすごくささるものです。」

深いエンゲージメントを得ることに結果的につながるといいます。

山田さんは「あまり網羅しようとおもわずに、感じたことや意見を書くことがいいと思うんです。せっかくイベントに参加したなら自分なりの気づきや意見を発信することが意味のあることだと思います。」付け加えました。

続いて会場からの質問です。

Q. レポートの評価って何を見てるんですか?どういうものを目指してレポート書いてるんですか?また個人が書いたレポートは何が価値あると思われますか?

PVが高いのがよいのか、スキなどのリアクション数が多いのがよいのか、リツイートされた数なのか・・・そこ、気になりますね。

KPIみたいなものがあるのか?

渡部さん「イベントレポってすぐに反応が返ってくるものばかりじゃないんです。後で参照する性質のものだったり、登壇者のインフォメーションを調べる人もいるだろうしあとからじわじわくるものもあります。

すぐ評価できるものではなくて、アーカイブのように残しておくことに意味があるのではないかと個人的には思います。

イベントが話題になっている間に読まれるという点では短期的なビューは一つの参考になるが、どういう投稿を目指しているのかによって違ってくると思います。」

山田さん「わたしはCOMEMOの論点を念頭にイベントレポを読んでいるので、何か一つでもオリジナリティのある見方があるかを重要視しています。

全体がうまく綺麗にまとまっているのもよいが、1カ所でもきらっと光っているものがあると価値があるものだと感じます。

Q. イベントレポを書くとき、一貫した書き方をした方がよいのでしょうか??

山田さん「なるべく同じスタイルにならないようにしています。毎回同じだとつまんないので。いろんなスタイル試した方がいいと思っているんです。

渡部さん「型にこだわる必要はないかな、って思います。慣れていないうちは型にはめていけばよいと思うし、慣れてきたらどんどんアレンジしていけばいいと思うんですよね。

わたしはかなり網羅派なので、とても参考になりました。

もっと気軽に楽しんじゃって!ってことですね。

自分の意見や気づきを文章化して、さらにそれを発信していくというのはやったことのない人にとってはとてもハードルの高いものです。

でも、網羅型にしてもそうじゃない型にしてもイベントレポートってまとめているうちに思考の整理につながります。レポートを書いているうちに「ああ、こういうことか」と納得するときもあるし「あ、わかってなかったかも」と思うこともあります。

そういう点でもやっぱりイベントに参加したら一度は書いてもらいたいイベントレポ。

わたしも、いつか、自分なりに意見のたっぷりのっかったイベントレポ書いてみようと心に決めて・・・今日も網羅したのでした。

〜今日のイベント風景〜

こんな景色が見える会議室でやってます。

メモをとる。真剣。

ツイートする。

こちらも真剣。

どんなレポが生まれるのか。

今日の学びも深かった。

メンバー発信のnoteもどんどん量産されています。




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