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20230505

 雲ひとつない青空が広がる。風は強かったが、それが心地よいくらいに気温は上がった。五月五日は「こどもの日」だ。恐らく誰もが一度折り紙で武者兜を折ることに挑戦したのではないだろうか? わたしはした。そして、折れずに挫折した。小さい頃から手先の不器用さはずっと克服できなかった。見てくれはがさつというより、繊細な感じなので、なにか細かい作業を失敗する度に自分でも結構ショックを受ける。あとは、柏餅だろうか。行きつけのスーパーの一角でも柏餅が展開されていた。この歳になると、もう食べようとは思えないが、幼い頃は割かし好きだった。カシワの葉が新芽が育つまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」の縁起を担いだそうで、江戸時代に生まれた習慣のようだ。「柏」の漢字はヒノキ科の針葉樹コノテガシワを表すらしく、実際に用いられるカシワの葉は、ブナ科のもので厳密には「槲」の字らしい。チマキは東北・北陸・山陰地方での習慣だったようだ。わたしの実家は九州の長崎だが、チマキも柏餅も食卓に出てきた思い出がある。あれはハイブリットな「端午の節句」料理だったということだろう。話は変わるが、初めての短編集『月に鳴く』(破滅派)→https://hametuha.com/series/%e6%9c%88%e3%81%ab%e9%b3%b4%e3%81%8f/が発売になった。電子書籍ではあるが、自分の名前を冠した作品集を編めたことは大変嬉しい。Amazon→https://amzn.to/4175oUqでは、Kindle Unlimitedにも追加されているので、是非とも読んでほしい。

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