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鑑賞感想文 海を駆ける

一昨年、映画を観て書いた感想文を再編しました


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海や淡水を自然の中で泳ぐ、のは、気持ちがよいです


自身が感じる 海の怖さ


knasada自身は 少なくとも48歳くらいまでは何の苦もなく海ではいくらでも(?)泳げてきていました(インド洋では泳げていた)

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ところが、50歳を超えて湖や海で泳いでみると、水というものを怖く感じるようになっているのに気付きました

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実は、某年8月(50歳台半ば) 琵琶湖を1500m泳ごうとオープンウォータスイムに出場してみたのですが。。。

呼吸が楽でなく(後に手術する箇所があったのも一因?)、見えない湖底が怖く、数百メートルで途中棄権、泳げると思っていただけにショックでした

その某年と翌年、芦屋でのアクアスロン(スイムとラン)、海で1000m、500mを完泳できたものの、海に直接入る恐怖はぬぐえなくなっていました

海は、
泳ぐ楽しみ、風景を味わう楽しみ、を
与えてくれる、存在です

おいしい素材も提供してくれる、
ありがたい存在でも
あります

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でも、海に入るのが怖いのです


なぜ、
海で泳ぐのが
怖く感じるようになったのか、
考えました


理由の一つは
心肺の衰え、
筋力の衰え、
という、
体の問題だと思います


他の理由として、
50歳を超えて今さらながら
知恵がついてきて、
(大人になった?)
海の怖さに気付いたから、
ということもあるかも
しれません

海への恐怖を克服するために
自身でできること、
精進重ねる必要がありそうです


メンタルでは
海と親しくなる、海に浸かってみる、
海を眺めてみる、水深に馴れる、
など、努めていこうとしています

まず目指すのは
海で3000mくらいを
怖がらずに
泳いで移動できる、
ことであります

前置き長くスミマセン。。。

そんな近年(2018年)、
海を駆ける、という
タイトルの映画が
公開されると聞き、
公開二日目、

某シアターで拝見しました


映画 海を駆ける

監督は深田晃司さん、
主演はディーン・フジオカさん、
公開は2018年5月だったそうです


近年の自身の水とのふれあいなど
いくつかの視点もあって、
自身とのつながりも感じた、
この映画、見るほどに
興味がすすみます

映画を見て、
「怖いもの、恵みをもたらすもの」
は、まず、海だと思うのですが、
他にも、
地域外からの力や
他の自然物、宇宙から?など、
いろいろあるのだろうな、と
考えさせられました


感想を二言でいうと、


「風景美しく」、

「物語素晴らしく」、

です



インドネシア語で言うと

“pemandangannya indah”,
“cerutanya bagus”,

かな?


物語の舞台はアチェ周辺、
行きたいと思いつつ
まだ行ったことが
ありません
(余談: 某有名乳酸菌飲料は
 アチェ周辺にも供給
 されているらしく驚きです)

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アチェからの連想私観は
イスラム法に基づく刑罰、
独立運動、
三方海に囲まれた立地、
北スマトラやタイ周辺の
地震津波被害、
です

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  ※上記写真はアチェではなく
   スマトラ島某所です

美しいスマトラ島

knasadaはアチェには行ったことが
ありませんが、

インドネシア北西部(?)への関心高く、
アチェが位置するスマトラ島に
プライベートの旅行で2回、
仕事で10回くらい
行きました

映画で伝わる地域の様子、
道々風景など、も懐かしく
感じました



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スマトラ島での印象を
思い出しますと、
パダン付近から見た、
西に広がるインド洋の広さ深さ、
山々や湖や渓谷底の流れの美しさ、
山間部の街、ブキッティンギ近くの
日本軍洞窟、です

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この映画をみて、
スマトラ島沿いの美しい
インド洋を思い出しました

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主人公

キーとなる人物は
記憶をなくしたのか、
名前がわからず、
しかたなく仮称 「海(laut)」と
呼ばれることになった男。。。


ここに、アチェの人々、
インドネシアにゆかりがある日本人、
のそれぞれの物語が
重なりあい、と
交響楽のように、
ジャズコンボの掛け合いのように、
どきどきしながら、
進んでいくのでした

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物語の中での重要人物を演じる
俳優 太賀さんの
インドネシア語が自然で早口で、
あれだけしゃべれたらいいなと
うらやましかったです 

不思議な話ですが、冒頭記載のように
海が怖くなる前に
最後に難なく泳げた海はジャワ島西部の
インド洋、でした。。。

ネタバレをお許しいただくと、
主人公には不思議な行動、
不思議な力の発揮、があり、
魅力であり、強さであり、
恩恵をもらえたり、
悲しみを味わったり、
もたらすものが
大きい存在でした

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knasada自身が
インド洋を泳いでから、
いつの間にか、
海を泳ぐのが怖くなっていたと
いう経験も、
類似の現象の影響か、
と勝手に思ってしまいます


映画の紹介、演じている方々

《アミューズソフトの紹介から引用》

舞台は、2004年の大震災による津波で壊滅的な被害を受け、今もその傷跡が残るインドネシアのバンダ・アチェ。ストーリーは、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男(ディーン・フジオカ)が発見されることから始まる。片言の日本語やインドネシア語を話すが、正体は不明。その謎の男をラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子(鶴田真由)と息子のタカシ(太賀)たち。その周辺で、謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていく-果たしてラウは何者なのか...

現地キャストの皆様も、日本側キャストの皆様も(某事務所の人が多かった気も。。。)、見ている側がはらはら引き込まれる好演でした



海とは?   考えさせられました


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実はアチェの津波被害の後にも
スマトラ パダン西方で
大きな地震があり、
パダン地域の建物の損壊など
被害大でした


大地も大海も、人が克服しきれるものではなく、ありがたくも怖れるべき存在であることを思い知る機会が年に何度もありますね




海とは何か、海への敬愛、
海への恐怖、海からの恩恵、
をあらためて、思い出せてくれた映像、
不思議な運び、全てが魅力的な映画でした

映像ソフト、販売されているようですよ

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