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牛肉麺絵日記 34/100杯目 永和、綱渓小学校近くの・看板がない店(台湾・新北)5/4/2013

スケッチー35


牛肉麺屋さん巡り34日目。2013年5月4日 夕方8時。(台湾・新北市)

今日は夕方少しバタバタしたので家を出るのが遅くなった。最寄駅公館駅周辺の牛肉麺屋さんはもうほとんど訪れたので、福和橋を渡って台北市から新台北市に入る。新台北市の竹林路/MRT地下鉄・頂溪站界隈には沢山お店が在ります。今日は、その辺りで牛肉麺屋さんを探してみようと思った。

橋を渡り竹林路に向かって、下町情緒漂う住宅密集地の迷路の様な路地を歩く。外にテーブルを出して夕食を囲む家族もちらほら見え、ほのぼのと良い雰囲気。昭和の日本なら銭湯とかありそうな雰囲気ですが、残念ながら台湾に銭湯はなさそうだ。ぼーっとふらふらと歩いていたら、渡ってきた福和橋に戻ってしまったので急いで竹林路に向かい歩いた。

時間は夜8時を過ぎている。ほとんどの牛肉麺屋さんは8時に閉店するので焦って店舗の多い通りでお店を探した。

夜8時半、もう空いているお店は居酒屋店や日本ラーメン屋さんのみ。キョロキョロしながら歩いていると、路地裏にぼんやり灯が燈る屋台の様なお店があった。新北市永和區竹林路の149巷 祥同中醫・T.C.M clini(鍼医院)の横路地。メーニューは出ているけど店名の看板はない。

なぜかこの辺りは個人経営の病院が多く、鍼灸院の向かいには小児科病院が二軒に内科が一軒、小児科の横には動物病院があり、その向かいには有機食材店やヨガ教室も有る。その健康的なのか不健康的なのかなのか良く解らないブロックの一角に、トタン板や廃棄処分の冷蔵庫が積まれている路地が有る。粗ゴミ置き場の様に見えるその路地に、水餃・酸辣湯・牛肉麺の看板がかかっていて、その奥でどう見ても不健康そうな屋台店が営業していた。

路地に入り、恐る恐る中を覗くと年配の男性が炒め物を調理していた。近所の人らしい男性のお客さんが一人、持ち帰りの注文を待っている。大量の中華鍋が積まれているけど、置き場所がないので地面に置かれていた。

厨房に貼られたメーニューを見ると、汁物がメインのよう。酸辣湯・牛肉麺以外にも猪肝麺・ポークレバーの麺肉絲炒麺・肉焼きそば、大滷麺(ターローメン)・野菜とお肉のあんかけ麺などが記載されている。ご主人は手際よく調理をしている。あんかけ好きなので大滷麺いいなぁと思いながら牛肉麺を注文した。

ご主人は調理をしながら中国語で話しまくる。中国語が話せないと伝えても止まらない。あまりに会話にならないのでご主人、私は中国語が話せないと理解したようで、フィリピン?フイリピン?と何度も聞いてきた。めんど臭くなりフィリピンと答えた。メニューを良く見ると、牛肉麺の牛の字の上にテープが貼られていた。肉麺?・・・何肉麺がでてくるのだろうか・・・。

注文した麺にはちゃんと牛の煮込みが入っていた。ちゃんと柔らかく炊かれている。麺は平麺。スープは牛ベースとポークのミックス。漢方の香りはない。牛の家常麺・がじょうめんといった感じの下町味。

ご主人に軽く会釈してからお店を出て、すっかり暗くなった下町の、家族の談笑聞こえる路地を通って家路に着いた。

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