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体の悩みは腸内環境抜きに語れない



こんにちは。管理栄養士×パーソナルトレーナーの木村圭吾です。

ヒトの体のことはわかっていないことが多いです。その代表的なものに「脳」がありますが、同じくらい「腸」のこともわかっていません。

しかし、すべてはわかっていないながらも腸内環境は肥満、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病、肌や筋肉の代謝に関係していることはわかっています。



大きなくくりではありますが「健康」は腸内の環境を無視しては成り立たないということです。

今回はそれについて解説していきます。






1.1000と100兆



これは何の数字でしょうか?

これは腸内細菌の数で、腸内細菌は1000種、合計100兆個存在すると言われています。
大きく分けて善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類。善と悪は想像がしやすいと思います。日和見菌とは「普段はそのどちらでもない中間の菌」のことです。
これらがとてつもない数いて、なおかつお互いがお互いに影響を与えているわけですね。

そりゃ腸で何が起こってるかなんて完璧にはわからないですよね…
人類が腸のすべてを解明する日は来るのでしょうか…



もっとも多い腸内細菌は日和見菌で、その次に善玉菌、次いで悪玉菌です。

これらの比率は食事や国など、環境によって一人ひとり異なります。なので「○○という栄養がいい!」というのは個人差があることを踏まえて捉えるべきということが分かります。

この腸内の環境は食中毒や抗生物質の飲用によって大きく変わりますが、時間の経過とともにもとに戻ります。
不思議なことに腸内に存在する細菌の種類は一生を通して変わらないと言われています。



もとに戻る

一生を通して変わらない



ここで一つの疑問が思い浮かびます。

「じゃあ乳酸菌だビフィズス菌だの言ってヨーグルト食べたりも同じこと?戻るの?意味ないの?」

結論、腸内は食べる前の状態に戻りますが意味はあります






2.食べる前の状態に戻るが意味はある



どういうことかと言うと、腸にとって有益な善玉菌は口から摂取したものに関してはそのまま腸に住み着かないからです。

腸にいい影響を与えて去っていくんですね。

なんか良いやつっぽい。



どうせなら住んでほしいところですが、そうもいかないのが腸の性質なので仕方ありません。

要は食べ続けないといけないということですね。



腸にいい影響を与える善玉菌はプレバイオティクスと呼ばれます。これらが含まれているのはヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、つけものなどです。腸の環境を考えたときには積極的に取りたい食べものですね。

よく「生きたまま腸に届く」なんてうたい文句が使われていますよね。もちろん生きたまま届くのはいいことですが、死んでいても意味がないわけではありません。死んでしまった菌は善玉菌を作る材料にもなってくれるからです。






3.まとめ



腸内環境は

・生活習慣病をはじめ、筋肉や肌など人の健康全般に関わっている。
・腸内細菌は1000種100兆個、これに個人差もある。
・プレバイオティクスは食べ続けることで腸内環境が良くなる。



一つひとつの栄養成分に目を向けるのもいいですが、まずは腸内環境について考えたほうがすべての栄養素の効果を引き出すことにつながるかもしれませんね。



今回の記事では腸内環境の違いによる個人差について触れましたが、以前その違いによる溜め込みやすさについて解説した記事もありますのでそちらも併せてどうぞ。




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