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楽園

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にんじんまるのオリジナルストーリー
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#スキしてみて

楽園 | ep.5 終末

楽園 | ep.5 終末

昔から水泳は苦手だった。

学校のプールの授業も嫌で、何度も仮病で休んだ。

授業の中で、泳ぐのが上手な子、まあまあな子、苦手な子でレベル分けされていたが、
毎回苦手チームだったっけな。

そのぐらい泳ぐのは嫌い。

水の中になると、普段は自由に動かせている手足を上手く制御できなくなる。

だから中学校の水泳の授業が終わった時、
もう一生泳がなくていいんだ、と喜んだものだ。

それなのに、なぜか僕

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楽園 | ep.4 端緒

楽園 | ep.4 端緒

僕が彼女に抱いた好きという感情は、特別なものではなかった。

好きな食べ物に抱く"好き"みたいな、そんな感じ。

しかしそれは彼女に限ったことではなく、どの女の子に対してもそうだった。

だから他の女の子と同じだった。

いつもみたいに、好きだな、と思った。

長時間の格闘の末、盛大に振られた友人には悪いが、
好きになってしまったならしょうがない。

そう思って、僕はひとりで再びあの蕎麦屋に行った

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楽園 | ep.3 飛翔

楽園 | ep.3 飛翔

僕が彼女と知り合ったのは、1年ほど前だった。

友達とふらっと入った蕎麦屋で、バイトをしていたのが彼女だ。

混雑する小さな店の中、僕らの注文をとった彼女を見て友達が、

あの子と連絡先を交換したいから協力してくれないか、と僕に言ってきた。

僕は正直面倒くさかったが、友達が彼女のバイトが終わるまで店の外で待ちたいというので、一緒に待つことにした。

どうせすぐ出てくるだろうと思った。

しかし、

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楽園 | ep.2 陰陽

楽園 | ep.2 陰陽

僕にとって、女の子と遊ぶことはいつの間にか容易いことになっていた。

けれどそれと同時に、
人に対する愛が少しずつ失われていくのにも、薄々気づいていた。

だからいつも通り、彼女にも特別な感情は湧かなかった。

他の女の子と同じだった。

彼女はそれに気づいていて、

あの日の夕方、
僕の家でテイクアウトしてきたハンバーグ弁当を向かい合って食べていた時に、ふと言った。

「君にとって私は、このグリ

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