フジノルイ

京都在住。書評とエッセイの冊子『累劫(るいこう)』刊行中。

日々の澱、日々の喜び

労働労働労働労働。誰もが安全地帯になどいず、先の見えない不安を抱えながら生活をしているここ数ヶ月。テレワークなど無縁な時給労働者はそれでも今日も働きに出かけなけ…

青春の終わりを僕はなにに言い換えよう

昨年の12月、僕は約3年付き合っていた人と結婚式を挙げた。式を挙げたのは家から歩いて10分ほどにある小さな式場だ。 僕は京都に移り住んで8年になる。この式場の前も、…

誰もいない、誰もいはしない。冬だ。冬の朝の街には誰もいず、僕は背中を丸めて歩いている。 風は冷たい。春のそれのような喜びはなく 、夏の爽やかさもない。誰もそれを歓…

雨の日に/この夜だけは

肌にまとわりつくシャツにじっとりとした汗を感じながら、あるいは底冷えする身体の寒さをこらえ身を擦りながら、夜を歩く。静かな路地に声が響く。飲みすぎた酒による胃の…

忘れてしまわぬように

ある日、近所のマクドナルドで改装工事をしていた。 家のポストにそのことを知らせるチラシも入っていた。リニューアルした内装のイメージ写真がついていて、機能的ですっ…

はがれる

先日、学生時代から八年間住んだ部屋から引っ越した。  長年暮らした部屋を出ていくとなると、いろいろと思い出すことはある。毎日毎日帰ってきては変りばえのない部屋だ…