ソイラテを待つ

カフェラテやカプチーノのような、ミルクの入ったコーヒーが好きだ。

私的こだわり。ミルク感はとにかく強く。ミルクの甘みがしっかりあってほしい、それでいて、コーヒーやエスプレッソは流されずにいてほしい。

私にとって当然のことで言い忘れていたが、ここに砂糖は一粒もいらない。そもそも本当はブラックがいい。しかし困ったことに、私の腸には例の混じりけのない黒は刺激が強いらしいのだ。誘惑に負けてブラックを飲むと即オートマチックお通じになってしまう。

どうしてなの…私のべろはこんなにも苦味を求めているというのに…グレープフルーツもゴーヤーも、カクテルならカンパリも大好きなのに…

なんなら焦げてるものも好きだ。

(セリフ)

「もし、旅の人、心配になるほど味噌の黒くなった五平餅のあるサービスエリアはどこかしら?苦味が私を呼んでいるの、早く食べに行かなくてはいけませんわ」

「御婦人よ、苦味が好きとはいただけません。生物としては苦味を毒と認識して回避するのが賢明ですな」

「うっせ!!ばーか!!ヒッチハイクで気まずい車引け!!」


そうしてべろと腸の折り合いをつけたのがミルク入りのブラックたちなのだ。

ところで、最近のミルクは牛乳だけではないということは、モデルと準モデルのような街の美人、そして準街の美人にはよく知られた事実だ。そして準街の美人に憧れる私も実は、多様化するミルクの形をよく知る一人だ。

ソイミルク、オーツミルクなど、植物性の乳はスーパーの乳製品コーナーに当然のように並んでいる。

カフェでも大手チェーンであれば、大概ソイラテがメニューにある。

このところ、私はこのソイラテに夢中だ。普通の人よりも豆が好きな自覚がある。普通の人よりもどれくらい豆が好きかを語れば、普通を語ることを嫌う人に嫌われるだろうが、普通の普通を語ることを嫌う人は、豆語りに興味がないのが普通だ。だから問題はない。


インドカレー屋では
(インディアンカリー屋では)

待って()の中がコーラスみたい
(コーラスだと思ってくれてもいい)


インドカレー屋では豆のカレーであるダールカレーをなるべく頼むし、トルコ料理屋ではフムスというひよこ豆のぺーストを必ず頼む。

なお、トルコ料理屋へは年1それもクリスマスに行く。クリスマスにあえてイスラム教のトルコを選ぶのは年末の密かな楽しみとなっている。

元から豆も豆乳も好きだが、スタバとタリーズのソイラテが美味ですっかりハマってしまった。しかし、メニューにソイラテを設けるきっかけというものは、まずとにかく乳アレルギーへの配慮なので、ソイラテを注文すると、レシートとともに、必ず用心のために

「ソイミルクで注文してます」

という内容の紙や札を持たされる。受け渡し口で待つ間これを眺める。

悲しいかなソイラテを頼まざるを得ない人も、豆好きも、どちらも同じ札を持ってソイラテを待つというのが、そう、現代なのだよワトソンくん。



ホームズはコーヒー派ってマジ?

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