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今後デザイナーに求められること

こんにちは、株式会社PentagonでCDO / デザイナーをしている水谷です。

最近、ふとIT業界に身を置くデザイナーにとって今後どんな能力が求められるのかなぁと考えることがあったので、思考を整理しながら共有したいと思います。

今までやってきたデザイン業務

僕はそこまでこの業界に長く身を置いているわけではないですが、今までデザインのお仕事をしてきて、行ってきた業務はこんな感じです。

◯作業系
・Webデザイン
・マークアップ(html/css等)
・スマホアプリデザイン
・ロゴデザイン
・イラストレーション
・グラフィックデザイン
・キャラクターデザイン
・アニメーション制作

◯ディレクション系
・デザインマネージメント
・アートディレクション
・コーポレートブランディング

羅列してみると、ひとつの能力を極めるというよりかは、幅広い業務の経験を積ませてもらったなぁと感じます。

デザイナーとして感じた大切なこと

まず、お仕事の依頼があったときに行うこととしては、クライアントとの打ち合わせになります。
ここで、重要なのはヒヤリングをしっかり行っていくことです。
僕の場合は、案件に合わせてヒヤリングシートを用意し、その用意した質問事項を軸にヒヤリングを行っていきます。

ただ、実際の打ち合わせでは、人と人とのコミュニケーションになりますので、すべての項目をきっちり質問形式で進めていくというよりかは、あくまで会話の中で相手の要望や世界観を引き出していくことが大切だと感じています。

要件定義を洗い出すことはとても大切なのですが、クライアントの多くは最初から明確な像をもっていないことが多く、言語化できていない状態で相談されることがとても多いです。

デザイナーは、そのクライアントの言語化が難しい部分(ニュアンス)を敏感にキャッチしていくこともとても大切な作業ですので、雑談も交えながら探っていきましょう。

会話の中でそのニュアンスを汲み取ることは難しい作業ではありますが、逆に言えば、そのニュアンスを汲み取ることができたら、クライアントからすると「このデザイナーは深く理解してくれている」と喜んでくれることでしょう。

ヒヤリングすることによるメリット

大手のデザイナーだと、業務が分担作業になってしまうことが多いと思います。ディレクターの立場にいない場合は、なかなかクライアントと直接やりとりできる機会がないデザイナーも多くいるとは思いますが、なるべくクライアントとの打ち合わせに参加できるよう交渉してみるといいと思います。

直接、クライアントからの要望を聞けることで以下のようなメリットがあります。

・クライアントの要望を直で聞けるので、自分のフィルターを通してニュアンスを感じ取れる
実際に手を動かすデザイナーにとっては、そのニュアンスを感じ取れるかどうかは今後の制作効率に大きく影響を与えます。会話していく中で、新しいアイデアが生まれることも多々あります。

デザインしたものを見せたときのフィードバックを具体的に聞き出せる
デザイン業務は、トライ&エラーの繰り返しです。クライアントとの認識の差異が生じるのは当たり前のことのなので、どの点を改善すべきなのかは、なるべく直接聞き出した方が効率がいいです。

・提案力が身につく
必ずしも、クライアントの意見が100%正しいとは限りません。
もちろん、お金をいただいて業務を行っていますので、クライアントの意向はなるべく実現していくことは大切です。
ただ、そこをゴール設定していては、真に良いデザインは出来ないと思います。
大切なのは、ユーザーや世の中にとって良いデザインをクライアントと一緒になって生み出すことです。
「もっとこうした方がいい」「それは、ユーザーにとってわかりづらい」等、怖がらずクライアントに積極的に提案していく姿勢を大事にしましょう。そのことで、自分の能力もドンドン向上していくと思います。

デザイナーとしての強みを活かす

デザイナーの強みってなんでしょう?
僕は、デザイナーの強みのひとつとして、「可視化する力」があると思います。

クライアントの要望から、言語化できない「ニュアンス」という曖昧なイメージなど、それらをカタチにしてクライアントにスピード感もって提案できる。

これは、とても大きな力です。特にFigmaなどのデザインツールを画面共有しながら打ち合わせを行っていくのはとてもオススメな手段です。

会話しながら、その場でデザインしたり、ムードボード(参考となる世界観イメージを集めたリスト)を作ってあげたり、、
打ち合わせの質が格段と上がります

デザイナーとしての能力は、今後様々な場面に活きる

他にもデザイナーの能力はたくさんあります。

・多角的に考える力
・チョイス&ミックスする力

デザイナーの思考プロセスは、Webデザインやロゴデザインなどの制作物だけでなく、組織デザインやコミュニケーションデザインなど、制作物以外にも様々な場面でも活かせるよね!って感じで、「デザイン思考」は最近は社会に浸透してきていますね。
個人的には「デザイン思考」って言葉はパッとしないんですが、、笑
要は、多角的に考える視点を持とうねっていう事なのかなって思っています。

チョイス&ミックスする力とは、僕が勝手に考えた言葉ですが、デザイナーは選択して組み合わせる能力に長けていると感じています。
素材はネット上に溢れています。Webデザインやスマホアプリなども、Nocodeで作れる時代ですし、テンプレートもたくさんあります。
0から作る能力も大切ですが、すでにある素材を選択して組み合わせてデザインしていく能力が今後より大切になっていくのではと感じています。

さいごに

スピード感もって「可視化する力」、人と人・人と社会など様々な接点に必要不可欠な「多角的に考える力」、すでにある素材たちを使って、新しい価値をつくる「チョイス&ミックスする力」

これら3つの能力が、今後のデザイナーにとって必要不可欠になってくると個人的には感じています。

いや、、デザイナーにとって必要というよりかは、
「デザイナーのこの3つの能力が今後の社会にとって必要」って言い変えた方がいいかもしれませんね。

まだまだ社会的に冷遇されているデザイナーさんも多いとは思いますが、デザイナーやクリエイター達が活躍しやすい社会が、もうすぐそこにやってきています。楽しんでいきましょう!


さいごまで読んでいただいてありがとうございました!

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