10年育てて知らなかったこと
夏になって、リビングに敷いていた毛足の長いラグをしまい、代わりに薄手のキルティングの敷物を敷きました。
その敷物の端っこに、少し生地がほつれたようなところがあります。なんとなく目に入っていたけれど、何でできたのか真剣に考えたことがありませんでした。
敷物が変わったことに気づいた長男が
「これにしたんだねー」
と手でなでています。
「ここのところね、赤ちゃんの時にぼくがいつも噛んでて、こうなった」
と笑っています。
「そうなの?ほつれてるのは知ってたけど、噛んでたの全然気がついてなかった。」
私がうっかり何かを引っ掛けたのか、そこで裁縫をしてちょっと切ってしまったのかなーとぼんやり思っていました。どじなので笑。
確かに、赤ちゃんのころ、ここで寝返りの練習をさせていたし、はいはいやつかまり立ちも、お昼寝もここでしていました。
長男は「噛んでて、あっ…!って思ったの覚えてる」そうです笑。
何歳何ヶ月くらいの時だろう。
噛んでるところ見たかったな。かわいかったろうな。
そんな貴重な瞬間に気づかずに私は何をしていたのかとちょっと後悔しつつ、でも、私の気づかないところで静かに慌てる小さな長男を想像し、ひとときタイムスリップさせてもらいました。まだ話せなかった小さいあなたと話せたようでうれしい。ありがとうね。
長男は今月10歳になりました。
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