見出し画像

[カナダ永住権奮闘記]職場の保育園が買収されていました Part.2

待ちに待った(?)水曜日です。
今日は新オーナーとの初めてのスタッフミーティング。

本当は今日の新オーナーの様子を見て、辞めるのか残るのか最終判断をしようと思っていました。

火曜日

が、昨日火曜に事すでに私はオーナーと揉めた、というか私の逆鱗に触れるようなことをオーナーがしてきたので、思っていることを全て伝えてしまいました。

何が起きたかというと長いので詳細は割愛しますが、挨拶もそこそこにずかずかと私のクラスに入ってきて文句を言い、あれしろこれしろと言ってきたんですね。

あまりの失礼さに頭にきて園長に愚痴ると、月曜に保護者に攻撃された(と彼らは思っている)ことを園長やスタッフに八つ当たりしているらしく、「カオリにも飛び火しちゃったんだと思う、ごめんね。保護者が怒ったことは私たちの問題じゃなくてオーナーが向き合うべき問題だよって言ったんだけど」と。
それを見ていた新オーナーは私が園長と話した後に「あの保育士はなんであんなに怒っているんだ」とすごい剣幕で園長に詰め寄り(うちのクラスからガラス越しに見えるし聞こえる。それにもめちゃくちゃイライラした。)園長がなぜ私が怒ったのか説明。

そしてしばらくしたのち、オーナーは私のところにきて謝罪しながらハグをしてきました。言い訳がすごいのでその機会に洗いざらい全部思っていることを伝えました。私はただ掃除しろと言われただけでここまで怒っているんじゃないんです、と。彼らの計画性のなさ、不誠実さ、最低限の礼儀について等。彼らは絶句してしまいました。

が、しばらくすると今度はオーナーが突然後ろからまたハグしてきました。
「本当にごめんなさい。こんなはずじゃなかったの。でも私たちは落ち着いて少しづつ進めていくべきでしょう?私だって初日から保護者に攻撃されて….私は月曜からろくに食べてもいないし、よく眠れていないのよ。お金もなくて…資金繰りができたらあなたたちにもちゃんと払うし、仕事だって手伝うつもりよ…もう…今日は最悪の日!」と言って去っていきました。

しらんがな….なんで買ったのよ本当に…

しかも謝罪は他のスタッフから、一旦落ち着いて私に謝った方がいいと説得されたらしいです。

今日火曜は保護者が彼らの要求を正式なレターにまとめてオーナーに提出した日でもありました。
私たち保育士一人ひとりにもコピーを配ってくれており、私も内容を全て読みました。保護者の皆さんは園長と私たち保育士の待遇や雇用についてこれまでと変わらずに安心して働けることを自分の子供達のことよりも先に要求して下さっていて、そればかりか、新オーナーの状況も気遣い、今後の発展に向けてお互いに協力していこうとまで言って、とても温かく思いやりのある文体で思いを綴ってくれていたのです。

そんな彼らの行動に対して「攻撃」としか受け止められていないことにも愕然としたし、何も伝わっていないことを確信しました。

そんな一連のことから、私は昨日の夜の時点で「もうこの人たちの下で働くのは難しい」と退職をほぼ決意していたようなものでした。

スタッフミーティング

それで今日水曜日。
スタッフミーティングにいきました。今日休みだったから乗り気じゃなかったけど、休みでよかった。

オーナーは夫婦で、旦那さんの方は大学教授を本業としてやりながら、奥さんは元保育士で実権者、という感じなのですが、奥さんの方が英語は聞けば理解できる程度でほぼフランス語しか話せないため、旦那さんが終始話していました。

コーヒーとドーナツが出され、和やかな雰囲気で始まったので、私はできるだけその雰囲気は壊さないようにしながら会話を全部録音。

簡単にまとめると、旦那さんが終始耳障りの良いことを言って奥さんはため息をついたり、Rolling eyesをしていたり、私たちは時間がなくてそんなことまで考えられていないわよ、というようなジェスチャーや、フランス語でお金の心配をするような独り言、旦那さんが私たちの要求に対して全てに「OK!OK!」という横で「!?」という反応をしたり….

コントでも見せられているのかな?というようなミーティングでした。
あまりにも全てにYESというので、園長についても今まで通りの雇用条件で園長として働けるの?と聞くと「もちろんだよ!彼女がYesというかわからないけど今夜オファーを出すんだ!」と。
ちょうどそのタイミングで園長が少し席を立っていたので、後でこんな風に言ってたよ、と園長に伝えると「要求が出たから急遽そうしたんだと思う。今朝の時点で私には働く時間を減らして保育士に戻すと言っていたのに」と。
そして「オーナーは私たちの要求に全てYESと言ったけど、予算削減はもうすでに決まっている。どうやって実現するかのプランも何もなく無責任に今だけYESと言っている。」と悲しそうに言っていました。

ミーティングは私の期待を超えることはなく、むしろ決定的に信頼を失くすきっかけになりました。私だけの労働条件だけではなくて、保育士全員、保護者やもちろん一番の主役であるべきはずの子供たちにとっても彼らがオーナーとして今の状態のまま君臨するのは良いことではないと考えています。

ミーティング後は園長とお互いに泣きながらいつ辞める、の話をして、明日正式に辞表を出すのがいいかもねという話にまとまりました。彼女も95%くらい辞める方向で考えていると…
みんなを見捨てることになるのではないかと、まだ迷いもあるので….
一晩寝かせて、明日決めようと思います。

寝れない…(TT)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?