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人生邂逅 ・まなび編  ◆仏教読書会から -37

正法眼蔵随聞記 第3節の20項から     座禅と達成感?

禅問答:

「僧堂の内に寝起きしている修行僧たちが睡眠不足で疲れまして、あるいは病気にかかり、いったん起こした道心も後戻りしそうでございます。これは座禅の時間が長いからでもございましょうか。座禅の時間を短くしてもらいたいものでございます」

 答えて:

「それはいけない。無道心の者が名目ばかりで僧堂に座っているのならば、わずかな時間でもやはり眠るであろう。道心があって修行の志のあるものは、座禅の時間が長いほど、喜んで修行しようとするものである」


これは痛いところを付かれた。と感じ入りました。

本気になっていない。覚悟が定まっていないときは
とかく、いろいろと言い訳を考えるものです。

あれが足りない、これがない。だから、できない。 と。

わたしにも、大いに心当たりがあります。 

なお、この禅問答には、続きがあり、

「眠る僧を拳が割れるほど打ってせめたものである」と。

とても、仏道を導く人の言葉とは思えません。 まさにパワハラ

これは、あまりにも極端であり、現代には通用しません。

では、どうやる気にさせるか? と考えた時、頭に浮かんだのが
ソニーの営業時代です。

私の所属する組織のトップ(本部長)が交代した際のこと

それまで、数年来目標未達が続いていたため、本社の御威光によりトップの首が挿げ替えられたのだと推察します。

このときに、新本部長が真っ先に掲げたスローガン

「達成感を味わおう!」 でした。

これまでの、現実から遊離した  ”ストレッチ”  な目標をやめ
地に足を付け「頑張れば達成できそうな目標」に変えたのです。

たしか、本社からの要求を蹴ってまで、数字を変更させたと聞いています。

そして、
ここから、ノンコン営業本部が常勝集団へと変身したのです。

言い訳をさせず、かつやる気を起こさせる絶妙な条件を設定されたということでしょう。

この時のことは、いまでも鮮烈に覚えています。 

これこそがリーダーシップ!

先ほどの座禅の話からは飛躍し、「北風と太陽」のような話になってしまいました。


ところで、話は変わりますが、

以前、実家で法事があった際のことですが、運悪く私が腰を痛めており
座っているだけでも辛い状況でした。

そこで、住職さんにお経を「短縮版」にしてもらえないかとお願いしたのです。

そして、いつもなら1時間以上のところを30分弱にしてもらいました。

 もちろん、お布施はいつも通りで。

 全くの余談事ですが、そんなことも思い出しました。

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