「タクシードライバーに転職してみた」
※事実を基にした妄想です。YouTuberみたいなタイトルだな。
小学生のころ、学校帰りは必ずおばあちゃん家に寄っていた。
夕日の差し込む縁側で、豆腐屋のラッパの音色を聞きながら
ゆりかごみたいに揺れる椅子に座るおばあちゃんの膝の上で、
ただただ今日あった出来事を話して、おばあちゃんに「うん、うん」って聞いてもらう時間が大好きだった。
高校生になるころには、さすがにおばあちゃんの膝の上には乗れなくなったけど、
部活がない日は遊びに行って、小学生のころと同じようにいろんな話をした。
友達と遊んだ話だけじゃなくて、好きな子の話とか、進路の話とか。
おばあちゃんは変わらず、「うん、うん」って聞いてくれてた。
ある日気になって、質問をしたことがある。
『おばあちゃんのその椅子って、いつから使ってるの?』
生まれた時からずっと縁側でおばあちゃんを揺らしていた椅子。
新品のような輝きはないけれど、時間によって色を変える外からの光に照らされる姿は
新品の椅子よりずっと美しかった。
それでも座るたびにキイっと軋む音は年々ボリュームを上げていき、
いやでも年季を感じさせる。
聞くと、この椅子はおばあちゃんが母親から譲り受けたものだそうだ。
おばあちゃんが子どものころも、お母さんの膝の上に座っていろんな話をしていたらしい。
家具ってすげえな。全然壊れねえじゃん。
おばあちゃんとともに歴史を重ねていく椅子に感動した私は、
この想いを後世に伝えるべく、アマゾンの奥地ではなく家具職人の世界へと足を踏み入れた。
そう。高校卒業後、私の家具職人として名を馳せるための長い長い冒険が始まったのである。
が、しかし。
入社から数か月。
『ぜんっぜん楽しくねえ』
いや、仕事は楽しい。仕事は楽しいのだが、
職人気質の方が非常に多いので、コミュニケーションが希薄も希薄。
朝、挨拶を済ませてから帰りの挨拶まで会話ゼロ。
質問をするのも憚られる程ヒリヒリとした空気感。
え、みんな、声帯取れた?
あ~、仕事中のコミュニケーションって、大事なんだな~。
そう思った私は入社半年で退職。行動力☆
コミュニケーションが取れて、自分の好きなことに関われる仕事。
そうだ、タクシードライバーになろう。
もともと運転が好きだったことに加え、
転職活動中に国際自動車のサイトを見たときにタクシードライバーが接客業だと知り、
テンション爆上げ侍になった私は京都に行くくらいのテンションでタクシードライバーへの道を歩むことにした。
そして入社から数か月。
『なんだこれ、超楽しい』
お客様によって話す内容が様々で楽しいし、
新人の私にも親切に道を教えてくださる方や信号に引っかからない道をわざわざ教えてくれる方もいて“やさしいせかい“を実感できるし、
教えていただかなくても自分から提案できるようなスマートなドライバーになりたいという向上心も湧いてくるし、
営業所の人ともめちゃくちゃ喋れるし、、、
もしかして、世界はこれを天職と呼ぶのでは?
そう思ってから毎日仕事に行くのが楽しくてしょうがなかった。
たまの早起きはちょっと辛いけど、
それも乗り越えられるくらい毎日を楽しく過ごせている。
夢だった家具職人になる道は諦めたけど、これからはタクシードライバーとして、
誰かの生活の一部に寄り添う仕事ができたらなと思う。
お客様のお話を聞いて、ゆりかごみたいな乗り心地の運転をして、「今日はいいタクシーに乗れたな」って思ってもらえるような、そんな仕事。
妄想にお付き合いいただきありがとうございました。 この妄想はコチラの記事を参考に書いています。→https://www.km-recruit.jp/drivers/drivers-career/26746
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