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いつも心に利益視点を

利益を追いかけるというと、社員に負荷をかけて会社だけが得をするというイメージが強く、なかなか口にすることが憚れます。

言うまでもなく、社員を守るためにも利益はしっかり出していかなければいけないわけですが、一方で、働き方改革や環境負荷軽減などのテーマもあり、それらは一見すると、利益を削って取り組まなければならないような錯覚に陥ります。

しかし私はそうではないことに気づきました。

最近流行りのESGとCSR、その違いを一言でいうと、

CSR:社会や環境に負荷をかけているから利益は社会に還元していくべきだという考え方(利益追求は良くない)

これに対して、

ESG:社会や環境の課題を解決していけば利益につながるという考え方(正しい利益追求は当然である)

これは「従業員満足度」と「エンゲージメント」の違いにも似ています。

従業員満足:社員に負荷をかけて儲けているのだから利益を還元していく

エンゲージメント:会社と社員がお互いにwin-winになり、業績アップを目指す

つまり、ESGもエンゲージメントも、”よいこと”と”利益を出すこと”のトレードオフではなく、両者をバランスよく両立させるということになります。

そういえば、健康経営も同じでした。

https://note.com/klogi/n/n25da0e80dcf7

人事界隈ではさまざまなテーマが出てきますが、究極的には、

”働く人の幸せ”と”利益”を両立させる

ことが目的だと考えてみてはどうでしょうか。

そうすれば、
「これって何のためにやっているんだっけ?」
「いったい何が変わったんだっけ?」
という行き詰まりにならないで済みます。

利益を得ようとすることと、社会正義のための道徳に則るということは両者バランスよく並び立ってこそ、はじめて国家も健全に成長するようになる。

「論語と算盤」渋沢栄一