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”面談”の成果も数値化していく

本日は地方出張でしたが、行きの列車のなかで読んだ「数値化の鬼」のなかに、ハッとする箇所がありました。

”長時間の会議をやって仕事をした気になっている人がいます。”
”「雑談をしてスッキリした」
「みんなの思いを聞けて安心した」
など、数字で語れるようなメリットが得られていないことがほとんどです。”

「数値化の鬼」(安藤広大著)ダイヤモンド社

人事役員ということもあり、定期的に現場に入って、ときにはお酒を飲みながら、現場社員の話を聞くことも多いのですが、
・現場の思いが聞けた
・現場を理解できた
・労使で悩みを共有できた
という、自己満足的な仕事になっていたかもしれません。

もちろん現場側からみると
・話を聞いてもらえた
・経営側と悩みや問題を共有できた
といった満足感はあるかもしれませんが、お互いに面談そのものが目的になっていると、成果は従属的に発生してくるかもしれない程度にしかなりません。

課題取り組みや問題解決を前提にした会議や打ち合わせはゴールが明確なので、このようなことにはなりにくいですが、単なる「面談」になると、回数や時間そのものが成果と勘違いしやすく、気づいたら、面談ばかりして何の変革も起こしていないということになります。

私も気をつけなればいけませんが、シニアになると、面談ばかりして現場の愚痴(たいていは経営陣や本社への批判」ばかり拾って悦に入っている「面談おじさん」化しやすくなります。

相手の時間をムダに奪わぬよう、面談であっても数値化される結果を設定しておく必要を認識しました。