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【教育】アジアの学校

数年前、知人のアテンドで、2年続けてフィリピンはセブ島に行って学校見学をしました。セブ島は日本人の英会話の学習場所としても有名です。
市内中心部にはアメリカ企業のコールセンターや日本の大手オンライン英会話企業もありました。
 
1校目は、2年連続で訪問した幼児・小学校です。小規模ですが、創設者が自分の子どもに受けさせたい教育を取り入れた学校でした。
驚くのは、授業時間1日3時間程度ですが、教師の教材研究時間は5時間だったことです。
生徒一人一人のボックスがあり、個々に合わせたきめ細やかな指導をしていました。
そのためか、日本駐在員の子どもも通っているほどです。
 
次は、生徒数2800名を擁する学校で、創立者が華僑の方ということもあって、英語と中国が必須言語となっていました。
ということは、ここの生徒は世界のほとんどの人とコミュニケーションをとることが出来るだけではなく、情報収集が出来ることになります。
また、STEM教育は、主たるパソコンのOSを使うだけではなく、仕組みを学んだりしているようです。(当時話題になっていたクロームブックもありました。)
ここでは学年TОP10の数学の授業見学をさせてもらいました。
黒板を囲むように10人の優秀児が座り、各々考えを述べあう授業はまさにアクティブラーニングです。
この学校の生徒はアメリカやオーストラリア、ヨーロッパの学校へ進学するそうです。残念ながら日本は選択肢に入っていません。あえて日本語を学んでまで行く意味がないようです。
 
最後に訪問したのはカトリック系の女学校です。驚くことに、先生も全員女性でした。カトリック教徒が多いフィリピンですからうなずけますが、その女性教師陣がSTEM教育に力を入れているのです。
そこでは、到着するなり、学校紹介のプレゼンテーションが始まり、初めて聞く英語でのマシンガントーク。残念ながら、知っている単語をつなぎながら内容を確認するしかありませんでした。
そして、その場で自己紹介を、全体会の後は個別に数学や物理、ロボット工作やプログラミング指導についての意見交換を求められました。
日本での教育情報が欲しいという熱意が伝わりましたが、なかなか理解してもらうだけの英語力がありませんでしたが、幼児の発表会のようにな優しい視線がありがたかったです。
 
各学校訪問後、同行したマニラの大学関係者と会食しながら情報交換している中で、よく出る単語がありました。「シンガポール」です。
特に、算数・数学の教科書はシンガポールが一番よいと皆が評価していました。(その後、シンガポールの小学校の教科書とインドのインターナショナルスクールの数学の教科書を取り寄せてみました。)
この場でも、私のトラベル英語レベルでは、その場で日本の教育事情や内容を聞かれることは全くありませんでした。
 
フィリピンは平均年齢が20代の若い人が多いす。
かつての日本のように、一部のエリート集団が国の発展をリードしていくことはあり得ると感じました。
 
帰国後、再度英語の学習を始めようとしましたが、スクールはどこもトラベル英語的な内容ばかりで、欲する勉強は支払い能力を超える受講料でした。

若い頃、アカデミックな語学習得をしに英語圏に行くべきだったと痛感しました。