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【教育】「退職代行」

「これは誰がやった?」と聞くと「僕(私)じゃない。」と即座に否定するのが子どもです。今も昔も変わりません。
自己防衛の本能でもあるのか、かかわっていてもとっさに否定、嘘をつく習慣になっています。
「やってしまったことは消しゴムで消せない」と言って、まずは、「謝ること」次に「二度としないためにどうするか=反省・成長」を私は指導してきました。
こういった場合、謝罪をいつも保護者に代行してもらったら子どもはどうなるのでしょうか。
何か困ったことがあれば保護者に頼むのか習慣になり、自分で解決することをしなくなる可能性があります。そして、自分で解決する術を学びません。
 
その延長と思うのが、入社してすぐに辞める新卒が、自分で申し出ずに代行業者に依頼していることです。
「就職するか、しないか」「辞めるか、辞めないか」は個人の自由です。
辞める会社側にも問題があるでしょう。
 
でも、入社後の待遇・扱いなどが、入社前の説明と違って理不尽だったなら、堂々と面と向かって辞める意思を伝えることもよい体験です。
 
この先、いろいろな場面で交渉事があるはずで、その時、自分に不利なことに面と向かって「NO!」と言えるでしょうか。
また、客先に迷惑をかけて謝罪することもあるでしょう。
 
社会には「代行」が無理なことがたくさんあります。
 
話が飛躍しますが、日本では移植手術に抵抗がある人が多いです。
移植を否定する人・知識人が宗教や死生観を持ち出してNO!と言うことがあります。
私からすれば、その持論を移植手術しか生きる手立てがない人・家族の前でも胸を張って言えるのかということです。
 
私自身、陰口が嫌いで、思うところがあると面と向かって伝えます。
その時、誤解とわかったり、誤解を解いたりするとそのエネルギーは膨大で心底疲れます。(相手も)

けれどもそういったことが人間関係調整能力の経験値を高めていき、代行や文字(手紙・メール)では伝わらないことがあります。

TPOを考えて、相手に伝える手段を考えたいものです。