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昔読んだ漫画に元気をもらう②〜種はちゃんとまかれていた〜

おはようございます😃


検定試験が終わったら読もうと決めていたひかわきょうこさんの『彼方から』。ついに完読しました。

ざっくりとした粗筋は、こうです。(万が一、読まれる方はネタバレ注意でございます💦)


平凡は女子高生典子はある日爆弾テロに巻き込まれて、異世界に飛ばされてしまいます。


そこは、人間とそっくりの人たちが暮らす世界なのですが、不思議な生き物、超能力みたいな能力をもつ人がいたりして少し変わっています。


その異世界には古くから言い伝えがありました。


それは天上鬼という世界を震撼させる化け物が、目覚めと呼ばれる存在により目覚めて世界を暗黒の恐怖に陥れる。


典子は初めて異世界に飛ばされた時に救ってくれたイザークという青年に、生まれたてのアヒルが人を見て親と勘違いして慕うように、心から慕っています。

しかし、実はこのイザークこそが天上鬼であり、典子は目覚めだった…果たしてどうなる⁉️

とまぁざっくり言うとそんなお話です。



私がこの作品に出会ったのは、高校一年か二年生の頃。たまたま手に取ったララという月刊誌で絶賛連載中でした。

主人公の女の子はいかにも少女漫画っぽいのに、戦闘シーンや悪役のえげつなさが、少女漫画らしくなくどぎつくて、最初ドン引きしたのがファーストインプレッションでした。


月刊誌を定期購読するうち、いつしか壮大なスペクタクルファンタジーの世界にどっぷりとハマっていきました。


主人公典子はほんとうになんの変哲もない普通の女子高生。


自分の力のなさを悔やんだり、イザークと典子が背負う天上鬼と目覚めという運命にどん底まで突き落とされたりします。


一方のイザークも化け物なみのパワーがあるにも関わらず、いつか世界を破壊することになるという運命に怯え、不安と恐怖に押しつぶされそうになり、いっぱいいっぱいです。


そんな2人が様々な人と出会い、様々な事件と遭遇するなかで、自分は自分にしかなれないし、自分の心の中にある光を目覚めさせることこそ、世界を調和に満ちたものに変えていく力を持つのだということに気づいていくのです。

昔何度も何度も繰り返し読んだにもかかわらず、15年ぶりに読み、何度も何度も涙が溢れてくるのを止められませんでした。

今ここでできることに集中すること。

外に外に何かを求めるのではなく自分の内面に目を向けること。


ありがとうという言葉のもつ力。


取り返しのつかないくらい暗闇に落ちてしまっても、わずかな希望の光を感じれば、またそこから長い時間をかけて、再び光に向けてあるいていくことができる。


連載当時はそこまで気づかなかったけど、20年以上が経過して、改めて読み返してみると、あの漫画を読んで心の奥底にちゃんと種が蒔いてもらっていたんだな。

そういう風に思いました。

ひかわきょうこさん、改めて素晴らしい作品を世に送り出してくださり、ありがとうございます。

蒔いていただいた種はちいさく、だけどしっかりと私の中で芽吹いています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました✨✨✨





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