見出し画像

今更ながら長い長い自己紹介⑨ 外伝 旅は道連れ世は情け。オットは地獄にも天国にも、きっと一緒に行ける人生の道連れ

こんばんは。

そういえばオットのことをきちんと書いていませんでしたね。

ん?聞いてないって?

今やほぼ同居人状態。仲が良いんだか悪いんだか。

淡々と共同生活を送る我々ですが、実はまぁまぁな大恋愛とすったもんだの末にめでたく結ばれました。

オットと出会ったのは就職して一年経って少し落ち着いた4月の終わり頃。通っていた絵画教室で初めて出会いました。

一目見た瞬間、この人だ!と確信したんです。

そして、振り向け〜振り向け〜と念を送っていたら、なんと帰り道に走って追いかけてきて、『お茶でも飲まない?』と声をかけられたんです。

怖くなかったかって? 


全然!嬉しかったですね。


だって自分がこの人だと思った人が自分を追いかけてきてくれて、お茶に誘ってくれたんですから。

天にも登る夢見心地でした。

それでもって、とんとん拍子に話が進み、すぐに付き合うことになりました。

付き合って二週間くらい経った頃、オット(当時は彼氏)の様子がどうもおかしい。


もしかして、実は結婚していて、こどもがいるとか? 


しつこく問い詰めました。すると、なんと何年か前に友人の連帯保証人になっていたところ、友人が破産して逃げたため、オットにその借金が回ってきたというのです。


だから別れてくれと。


まぁ、まず、この展開。就職したてで何もむしりとるものがない小娘とはいえ、普通に聞いたら結婚詐欺ですよね。


でも、私はその時確信したんです。


最愛の親友の手を振り払って自殺を止められなかった。


だから、絶対に今回はこの手を離さないと。


たとえこの人の手を離したとしても、必ず同じようなことが、何度も何度も状況を変え、人を変えて訪れるだろうと。 


この先、どうせ同じことが繰り返されるなら、今この課題に向き合おうじゃないかと。


そして、オットに言いました。


別れるつもりはない。金銭的な支援は何もできないが片がつくまで待つ。


だから、必ず結婚しようと。


そして、待つこと三年。

紆余曲折あって、連帯保証人として背負わされた借金問題にも片がつき、いよいよ結婚か、という流れになったとき、またもやオットが言いました。

『せっかくこういうことがあって、ずっと引き止められて辞められなかった前職を辞めることができた。画家になってもいいかな。』 



『どうぞ。』



そんなわけで、出会った頃は医療関係の職に従事していたオットは画家になりました。 


両親は、大学時代、一時はあわやという状況に陥った娘といてくれるならありがたいと半ば諦めて画家になったオットとの結婚を許してくれました。


その後は時々noteに書いてきたとおり。


怒りに任せて自らの携帯を叩き折るほどの喧嘩をしたり、家事分担で揉めたり、娘が産まれてからも、娘の前で派手な喧嘩をしたり。


大恋愛って一体なんだったの?というくらいの日々を過ごしています。


でもね。

私は青春時代のほとんど、死にたいくらい孤独だったんです。


時々ひだまりみたいに幸せな時間もあったけど、本当に寂しかったんです。


けれど、オットと出会って20年。あの死にたいくらいの孤独を全く感じていないんです。



借金問題が片付いた直後、オットが連帯保証人になったときの契約書を見せてくれました。


契約日付は1998年12月18日。  


自殺した最愛の親友の命日と全く同じ日でした。


この数字の符合になんの意味があるのかは分かりません。


オットとはこれからも人生という旅を一緒に過ごす道連れです。


行き先は自分たち次第で天国にも地獄にもできる。


けれど、一つ、私が思うこと。


どんなカタチであれ、あの時、最愛の親友から手渡されたバトンをつないで私たち夫婦が今ここに在るということです。


旅は道連れ世は情け。


さ、地獄にいこうな。天国に行こうかな。気の向くまま風のふくまま。


#日記 #エッセイ #毎日更新 #自己紹介





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?