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本のことなど

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北烏山編集室・津田正が書いた本などについての文章をまとめました。
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記事一覧

映画『スープとイデオロギー』(ヤン・ヨンヒ監督)

 以下の文章は、現在、上映中のヤン・ヨンヒ監督の映画『スープとイデオロギー』の感想文であ…

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都立の流儀

 先日、東大英文科には、柴田工房、大橋工場という言葉があると聞いた。自称「生半可な学者」…

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外山先生の『英語青年』

 外山先生の代表作は『英語青年』であると信じている。編集という行為は、おそらく外山先生の…

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北尾修一『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』のこと

                1  北尾修一さんの『いつもよりも具体的な本づくりの話を…

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若林俊輔先生没後20年

雑誌の人 「雑誌の人」であった若林俊輔先生について語りたい。              …

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タカヤマ神がかり――令和交雑文体の修辞学

 高山宏先生の代表的な訳業として上げるべきは、バーバラ・スタフォード、ロザリー・コリー、…

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一英語編集者の戦中と戦後

書いた人=津田正(北烏山編集室) [以下の文章は、2002年に中京大学の『八事』という評論誌の求めに応じて寄稿した文章である。特集テーマは「生存」で、それに関するエッセイなら何を書いても良いということだった]  筆者の勤務する研究社という出版社は九十五年の長い歴史を持つ。あの太平洋戦争の時代を生き延びた会社である。当時、紙は配給制になり、印刷に使う紙にも事欠くようになった。英語は敵国語である。その時代の出版目録を見ると、細々とながら英語のテキストなども出しているが、ナチス

斎藤真理子著『本の栞にぶら下がる』感想メモ

 以下は、斎藤真理子さんの『本の栞にぶら下がる』(岩波書店)の感想メモである。書評を書き…

北烏山編集室
9か月前
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古田徹也『謝罪論』未読感想序説

以下は、古田徹也さんの『謝罪論』(柏書房)の出版記念イベント(新宿・紀伊國屋書店)の感想…

北烏山編集室
9か月前
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