マガジンのカバー画像

本のことなど

10
北烏山編集室・津田正が書いた本などについての文章をまとめました。
運営しているクリエイター

記事一覧

竹村はるみ『シェイクスピアと宝塚』未読感想序説

【以下は、竹村はるみ先生の『シェイクスピアと宝塚』について、Xに投稿しようとして、つい長…

北烏山編集室
1か月前
2

映画『スープとイデオロギー』(ヤン・ヨンヒ監督)

 以下の文章は、現在、上映中のヤン・ヨンヒ監督の映画『スープとイデオロギー』の感想文であ…

14

都立の流儀

 先日、東大英文科には、柴田工房、大橋工場という言葉があると聞いた。自称「生半可な学者」…

14

外山先生の『英語青年』

 外山先生の代表作は『英語青年』であると信じている。編集という行為は、おそらく外山先生の…

7

北尾修一『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』のこと

                1  北尾修一さんの『いつもよりも具体的な本づくりの話を…

13

若林俊輔先生没後20年

雑誌の人 「雑誌の人」であった若林俊輔先生について語りたい。              …

10

タカヤマ神がかり――令和交雑文体の修辞学

 高山宏先生の代表的な訳業として上げるべきは、バーバラ・スタフォード、ロザリー・コリー、マージョリー・ニコルソンなどの観念史の学者さんの著作の翻訳だろう。しかし、筆者が愛してやまないのはタイモン・スクリーチの翻訳だ。たぶん高山先生の翻訳はスクリーチさんの原文より面白い。そのことは題名を見るだけで一目瞭然である。たとえば、『春画』についている副題だ。「片手で読む江戸の絵」という。なぜ春画は片手で読むことになるのか、ちょっと考えてくすっと笑ってしまうが、長く考える必要はないぐらい

一英語編集者の戦中と戦後

書いた人=津田正(北烏山編集室) [以下の文章は、2002年に中京大学の『八事』という評論誌…

14

斎藤真理子著『本の栞にぶら下がる』感想メモ

 以下は、斎藤真理子さんの『本の栞にぶら下がる』(岩波書店)の感想メモである。書評を書き…

19

古田徹也『謝罪論』未読感想序説

以下は、古田徹也さんの『謝罪論』(柏書房)の出版記念イベント(新宿・紀伊國屋書店)の感想…

10