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起業を考えている人がいたら読んでほしい。有名になると〇〇〇〇が出てくる

起業について書く企画、「起業を考えている人がいたら読んでほしい」の第3弾です。
ニーズがあるかは分かりませんが、起業を考えている人に少しでも役立てば……と書いています。

前回、詐欺師の話をしました。今回も似たような内容です。

私は17年間会社を経営しているので、「えぇっ? そんなことあるの?」ということも経験しています。
起業を考えている人が見たら、少しは参考になるかもしれません。
ただ、起業ノウハウについて書いているわけではありませんから、興味の無い人は本話を飛ばしてください。


さて、タイトルの話をしましょう。

【有名になると〇〇〇〇が出てくる】

〇〇〇〇に入るのは「ニセモノ」です。
「成りすまし」とも言いますね。

まず、イタイやつだと思われないように、前提を説明します。

これは、私が有名人だと言っているわけではありません。
私のことを知っている人なんていませんよね?

ホリエモンや池上彰さんのような有名人にはニセモノが数百人、数千人います。
でも、そんなに有名ではなくてもニセモノは出てくるのです。
これを読んでいる中にも経験したことがある人がいるかもしれません。

ここでの有名は「ネットで検索するとでてくる」、「新聞に名前が載る」、「上場企業のプレスリリースに名前が載る」などのレベルです。

ホリエモンの有名レベルを10段階中10とすると、この記事で書いているのは10段階中1~2の有名でしょう。

私の会社は上場・非上場会社、不動産、債権などに投資する投資会社です。個人や一般企業の資金を運用していないので、勧誘行為は一切行っていません。
日本人の99.9999%は私を知らなくても、0.0001%は私のことを知っています。
私のニセモノはこのように言って人を騙します。

・Aさんが運用するファンドに投資しませんか?
・Aさんが投資する予定の未上場会社があります。あなたも投資しませんか?
・Aさんがお勧めする節税スキームがあります。

ニセモノは名前、住所、顔写真、名刺さらには印鑑を偽造して騙します。

私はここ数年セミナーに登壇していません。
理由は、セミナーなどで不特定多数に会うと、写真を撮られたり、交換した名刺を偽造されたりするからです。
気にし過ぎかもしれませんが、他の人に迷惑が掛かると困ります。

さて、そんなことをボヤいてもしかたないので、今回は、私の経験したニセモノの話を紹介しましょう。

ここから物語風で話が進みます。


1.警察からの電話


「山下さん。麴町警察から電話です」

私が会社にいたら職員から電話が転送されてきた。
警察から私宛に電話が掛かってきたらしい。
私は犯罪とは無縁な善良な市民……のはず。

なんだろう?

そう思いながら私は受話器を取った。

「麴町警察署の刑事二課の〇〇と申します。山下さんですか?」
「そうです。何でしょうか?」
「△△という会社をご存じですか?」

刑事さんは建設会社の会社名を言った。
私は刑事さんに質問された△△を思い出すが記憶にない。

「いえ、その会社名は初耳です」と私は正直に答えた。

「社長の□□さんはどうですか?」

珍しい苗字だったが、私の付き合いのある人の中に□□さんはいなかった。

「その名前も聞いたことがありません」

「実は、一週間前、□□社長が山下さんを名乗る人物から投資組合への出資を提案されたらしいです」
「組合出資の勧誘? 個人に勧誘ですか?」
「ええ、土地の転売資金を出資してほしい、というものです」
「組合で土地を転売するんですか?」
「らしいです」
「法人格がないのに、どうやって登記するんですか?」
「いや、それを聞かれても……」

※組合は法人格がないので所有権移転登記ができません。

刑事さんの話で、誰かが私に成りすまして出資を募っていることが分かった。
私は「こちらでも調べてみるので、何か情報があれば刑事さんに連携します」と言って受話器を置いた。

2.不動産会社からの連絡


別の日、面識のない不動産会社の人が2人、私の会社にやってきた。アポなしだった。
何の件か分からないので、職員に代わりに応対してもらった。

しばらくすると、「山下さん。この前のニセモノの件です」と私を呼びにきた。

私は不動産会社の2名と名刺交換をして、話を聞いた。

私が組合員になっている投資事業有限責任組合(LPS)が、その不動産会社が保有する葉山の土地を購入する契約をしたらしい。
LPSが出資する合同会社と不動産会社は売買契約を締結したものの、手付が払い込まれなかった。
怪しいと思った不動産会社は、コピーを取っていたLPSの組合契約に記載された組合員をインターネットで検索して私に会いに来たようだ。

私は不動産会社から組合契約のコピーを見せてもらった。

住所は違っていたけど、組合員として私の名前と三文判が押してあった。
そして、組合契約のGP(無限責任組合員)には私が知っている名前があった。私の名前を語っていたのは、あるファンドにいた人だった。

私はその場でファンドの代表者に電話した。
私は怒りを覚えながらも、努めて冷静な口調で話した。

『△△さん、ご無沙汰しています。御社の〇〇〇〇が私の名前を語って、個人から金を集めているらしいんです。何か知ってますか?』
『えぇっ、〇〇〇〇? この前、辞めたけど。そんなことしてるん? こっちからも連絡とってみるわ』

不動産会社の2名は、私の電話内容を聞いて概ね事情が分かったようだ。

その後、私と職員、不動産会社の2名は麴町警察に行って先日の刑事に事情を話した。

麴町警察からの帰り道。

「ニセモノが出てくるのは、有名になった証拠ですよ!」と職員に励まされた。
けど、私は何も嬉しくなかった。

その後、ニセモノを呼びつけて事情を聞いた。
特に被害は出ておらず、私はホッとした。

3.まとめ


繰り返します。そんなに有名でなくてもニセモノは出てきます。
皆さんが想像しているよりも、世の中にニセモノは多いです。

詐欺師はちょっとした記事をみて、その人に成りすまします。
ニセモノは会社名を偽るケースもあります。
ネット通販での詐欺は、他社に成りすましていますよね。

ニセモノが出ないにこしたことはないものの、防ぎようがないのが難しいところです。

もし、ニセモノが出てきたら警察に行きましょう!

私からのアドバイスはこれだけです。
以上、起業して17年経った私が思っていることでした。

<おわり>

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