見出し画像

『習慣が10割』を読んで

習慣が10割

◆メッセージ

「習慣」が今の自分を形成している。だから、習慣化を味方につけて、今後の自分の人生を「より良い人生」にしていこう。人は習慣でどこまでも変われる
(私はGRITのHow論というイメージで捉えています。GRITに関してはこちらを)

◆概要

「習慣」というのは行動(アウトプット)ベースでしか認識できないが、行動は知覚〜思考の結果であるため、習慣化の本質は知覚→言語化→思考をハックすることである。そのメカニズムを紐解き、より良い習慣を手に入れるための方法論を述べている。とはいえそれは簡単なものではないので、"過去の失敗から出来ないと思い込みそもそもチャレンジしない"、"辛い等のマイナス感情や苦手意識から正しい(本来すべき)行動ができない"、"目的が曖昧だったり主体的に行動を決めていないから継続できない"等の習慣化の落とし穴への対処法がケースごとに述べられている。

◆ハイライトした10文

「今の自分を作り上げたのは、自分自身である」ということです。  もっと正確に言えば、 過去の言葉や行動、思考など、1つ1つの積み重ねが今の自分を作り上げてきた のです。  つまり、「習慣」が人生のすべてを決めているということ。  これはまぎれもない事実。
人生を変えるのは一発逆転の出来事ではなく、日常のささいな習慣の積み重ね です。それがあなたの本性となり、あなたという人間そのものを変えてくれます
刷り込みが習慣を作り、習慣があなたという人間を作り上げていく。つまりあなたは、知らないうちに習慣に操られているのです。「耳から入ってくる言葉くらいで、思考や行動がそれほど影響されるものか?」そう疑問に思うかもしれません。ところがやっかいなことに、人間の脳は耳から入ってくる情報をすべて本当のことだと思い込む性質があります。私たちの脳は、真実と嘘や冗談の区別がつかないのです。「自分はダメな人間だ」と言われると、脳は素直にそれを信じます。そして、ダメになるように行動します。あなたが本当にダメな人間だという根拠など何一つなかったとしても、脳には関係ありません。言われたことを真実として受け止めるだけです。しかも、一定期間に渡って五感から繰り返し取り入れた情報は、やがて人間の潜在意識に到達して、脳の奥深くにどっかりと根を下ろします。
習慣とは、言い換えれば「自分との約束を守ること」 です。  先ほどの営業マンなら、「毎日電話を 10 本かける」というのは、別に誰かと約束したわけではありません。  約束した相手は、自分自身です。  そして、彼はその約束を守りました。だから、人生が大きく変わったのです。  ここで重要なのは、約束の内容を「自分で決める」 ということです。  意外に思うかもしれませんが、多くの人は物事を自分で決めていません。  頭では何となく「もっと頑張ろう」「もっと努力しなくては」と考えていても、「そのために何をするのか」は決めていないことがほとんどです。  だから結局、具体的な日々の行動は何も変わらず、習慣も身につきません。  ほとんどの人は、「習慣が続かない」と思っています。  でも、それは正しくありません。 「自分で決める」という大事なステップを飛ばしているから、「習慣が始まらない」 だけです。  これは裏を返すと、自分で決めさえすれば、どんな習慣でも作り出せるということ。
習慣を続けるために必要なのは、正しいことを無理に続けようとすることではありません。 「正しいことを楽しむ努力」をすることです。
過去の記憶が感情を決め、感情が行動を決め、行動の積み重ねが習慣になる
重要なのは、「何を続けるか」より、「自分で決めた約束を守ることができた」という実績を作ること です。どんなにささいなことでも、1日、また1日と続けることで自信がつき、あなたに達成感をもたらします
目標を達成した時の明確なイメージがあれば、それがやる気につながります。 「自分はできる」という自己肯定感が生まれて、挫折しにくくなるのです。  これがイメージの持つ力です。  イメージがどれだけ大きな力を持つかは、脳の仕組みを知れば理解できます。  人間の脳は、左脳と右脳に分かれています。  左脳は論理的・分析的な思考をすると同時に、「過去を考える」という機能を持ちます。一方の右脳は、感覚的なイメージを描くと同時に、「将来を考える」という機能を持ちます。   もし右脳で将来のイメージを何も描かずにいると、人間は左脳の過去の記憶に支配されてしまいます。  人間の脳は記憶力が良く、過去のできなかったことを鮮明に覚えています。  だから何かを習慣化しようとしても、左脳の記憶が「あれだけ頑張ってもできなかったじゃないか」「今度もどうせ無理だ」と足を引っ張るのです。   それに対抗するには、右脳で将来のイメージをしっかりと描くしかありません。 「自分は絶対にこうなりたい!」と目標を強くイメージすることで、左脳の過去の記憶に引きずられず、未来の自分を信じる力が生まれます
今、「自分のため」の目的しかない人は、視座が低い状態です。だから自分自身しか目に入っていません。  でも、視座を少し上げれば、「家族」の中に自分がいることに気づきます。もう少し上げると、今度は「会社」や「学校」「チーム」の中に自分がいることに気づきます。  もう一段上げると、「町」や「地域」、「業界」など、より広い世界の中に自分がいると気づきます。  さらに上げれば「日本」、もっと上げれば「世界」の中に、自分がいると気づきます。  自分が特定のグループに属していることを認識すれば、自分が今いる場所のために何かしたいという気持ちが生まれるもの
一般に「習慣」と呼ばれているものは、正確には以下の 4つの習慣の連続 によって構成されています。
・受信習慣(どうインプットするか)五感からの情報を知る、聞く、感じる、見る ↓
・言語習慣(どう言語化するか)インプットから得たイメージを言語に置き換える ↓
・思考習慣(どう考えるか)言語をもとに考える   

・行動習慣(どう行動するか)思考を行動に移す  
さらに「思考習慣」の中には、「確信習慣」(確信できるか、できないか)、「錯覚習慣」(良い思い込みか、悪い思い込みか)が含まれます
出力を変えるために、心がけて欲しいことがあります。  それは、 瞬時に出力する ことです。  上司に仕事を頼まれた場合なら、即座に「はい、やってみます」と答えてください。 「どう答えようかな」などと考えてはいけません。  なぜなら、0・5秒経つと、マイナス思考が完成してしまうからです。  前述の通り、脳は0・1秒で情報を認知し、0・4秒で好き嫌いを判断します。  つまり、 0・1秒を超えると、過去のマイナスの記憶を検索する作業に入ってしまう のです。  よって重要なのは、その前に「はい、やってみます」と言葉にすること。  入力から0・2秒で出力すれば、脳に過去の記憶を検索する暇を与えません。  つまり「言語習慣」を変えれば、結果的に「受信習慣」も変わる 

◆感想

「習慣」を作るのは非常に困難だと自分も考えていてhow論として非常にためになる本だった。特に、"日々自分との約束を守って、習慣による小さな積み重ねにより盤石な自己を形成する"という筋は、「なるほど、意識的に良い習慣を作っていくべきだな」とめちゃくちゃ腹落ちしたな。。。というわけでこのnoteへの投稿も継続していく所存です。(忙しい日はおそらく雑な内容になるが、続けることに意味があると思ってやっていきます)

===

◆今日の感想(本関係ない)

明日からまた忙しない日々だが、この3連休はまとまった時間で業務棚卸しと年末までの動きのドキュメンテーションが進められたので、幸先の良いスタートが切れそう。やっぱり見立てが出来ている(全体像が少しでも見えている)ことは、仕事のパフォーマンスを最大化する気がする。緊急対応の備えができるという意味でも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?