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『GRIT やり抜く力』を読んで

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

◆メッセージ

人生でなにかを成し遂げられるか否かは、「生まれ持った才能」よりも、その人が持つ「情熱」と「粘り強さ」(いわゆるGRIT、やり抜く力)によって決まる可能性が高い、だから「情熱」と「粘り強さ」を持って頑張れ

◆概要

なにかを成し遂げた人物の3つの特徴として稀有 な「才能」と、並外れた「熱意」と、「努力を継続する力」が有り、後者2つが非常に大事である。それを膨大なリサーチとともに主張している(個人的には納得感ある)。そして、「情熱」と「粘り強さ」を養うための方法論を偉大な科学者やアスリート、ビジネスパーソンの事例や脳構造から示している。結局は「最後まで諦めず死ぬ気、かつ頭を使いながら頑張り抜けろ」ということ。「人が何を為すか」に対して、才能や環境による決定論的な思考で考えがち(実際その方が自分を守れるから心地いい)だが、そこから開放されるのは非常に良い

◆ハイライトした10文

最高のパフォーマンスは、無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果として生み出される。それは本人が意識的に習得する数々のスキルや、試行錯誤するなかで見出した方法などが、周到な訓練によって叩き込まれ、習慣となり、やがて一体化したものなのだ。やっていることの一つひとつには、特別なことや超人的なところはなにもないが、それらを継続的に正しく積み重ねていくことで生じる相乗効果によって、卓越したレベルに到達
「あまりに完璧なものを見たとき、我々は『どうしたらあんなふうになれるのか』とは考えない」。その代わりに「魔法によって目の前で奇跡が起こったかのごとく熱狂してしまう」。 ニーチェのこの言葉
偉業を達成する人びとは、「一つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、自分の内面に観察の目を向けるだけでなく、ほかの人びとの精神生活も熱心に観察し、いたるところに見習うべき人物を見つけては奮起し、あくなき探究心をもってありとあらゆる手段を利用する」
エッティンゲンの研究結果が示しているのは、目標を達成するまでの道のり(とくに大事なのは、どんな障害が待ち受けているか) をしっかりと考えずに、ただバラ色の未来を想像しているだけでは、短期的にはプラスの面があったとしても、長期的にはマイナスになるということ
バフェットはこう言うにちがいない。このエクササイズのポイントは、「時間とエネルギーは限られている」という事実をしっかりと認識することなのだ、と。 成功するには「やるべきこと」を絞り込むとともに、「やらないこと」を決める必要がある。
「なんでも必死にがんばる」のは意味がない こうして目標を整理してピラミッド形にきちんと収めてみると、気づくことがある。「やり抜く力」というのは、重要性の低い目標にまでしがみついて、どれもこれも必死に追い続けることではない。それどころか、たとえ一生懸命に取り組んできたことでも、なかにはやめたほうがいいこともある。なにもかもうまく行くはずはないからだ。 もちろん、ひたむきな努力は必要だし、おそらくあなたが考えている以上に長い時間をかけるべきだ。しかし重要な目的を達成するための「手段」にすぎない目標にまで、「絶対にやり遂げなければ」と不毛な努力を続けても意味がない。
偉人たちと一般の人びとの決定的な相違点は、つぎの4つにまとめられる。この4つの指標は、上位 10 名と下位 10 名、つまり「超一流の偉人」と「たんなる偉人」を分ける特徴としてもきわめて顕著だった。 コックスは4つの指標を「動機の持続性」と名付けた。そのうちの2つは、グリット・スケールの「情熱」の項目にほぼ当てはまる。 〈遠くの目標を視野に入れて努力している(その日暮らしとは正反対の態度)。晩年への備えを怠らない。明確な目標に向かって努力している〉 〈いったん取り組んだことは気まぐれにやめない。気分転換に目新しさを求めて新しいものに飛びつかない〉 残りの2つは、グリット・スケールの「粘り強さ」の項目にほぼ当てはまる。 〈意志力の強さ、粘り強さ。いったん目標を決めたら守り抜こうと心に誓っている〉 〈障害にぶつかっても、あきらめずに取り組む。粘り強さ、根気強さ、辛抱強さ〉 総括として、コックスはつぎのように結論を述べている。 「知能のレベルは最高ではなくても、最大限の粘り強さを発揮して努力する人は、知能のレベルが最高に高くてもあまり粘り強く努力しない人より、はるかに偉大な功績を収める
成熟した「やり抜く力」の鉄人たちに共通する4つの特徴が見えてくる。ものごとを途中でやめるときの4つの理由とは正反対で、年月とともに、つぎの1から4の要素が順番に強くなっていく。
1.〈興味〉自分のやっていることを心から楽しんでこそ「情熱」が生まれる。私がインタビューをした人びとはいずれも、自分の仕事のなかで、あまり楽しいとは思えない部分をはっきりと認識しており、多くの人はちっとも楽しいと思えないことも、少なからず我慢していた。とはいえ全体的には、目標に向かって努力することに喜びや意義を感じていた。だからこそ彼らは、尽きせぬ興味と子どものような好奇心をもって「この仕事が大好きだ」と言う。
2.〈練習〉「粘り強さ」のひとつの表れは、「きのうよりも上手になるように」と、日々の努力を怠らないことだ。だからこそ、ひとつの分野に深く興味を持ったら、わき目もふらずに打ち込んで、自分のスキルを上回る目標を設定してはそれをクリアする「練習」に励む必要がある。自分の弱点をはっきりと認識し、それを克服するための努力を日々繰り返し、何年も続けなければならない。また、「やり抜く力」が強いということは、慢心しないことでもある。分野を問わず、どれほど道を究めていても、「やり抜く力」の鉄人たちは、まるで決まり文句のように「なにが何でも、もっとうまくなりたい!」と口にする。
3.〈目的〉自分の仕事は重要だと確信してこそ、「情熱」が実を結ぶ。目的意識を感じないものに、興味を一生持ち続けるのは難しい。だからこそ、自分の仕事は個人的に面白いだけでなく、ほかの人びとのためにも役立つと思えることが絶対に必要だ。なかには早くから目的意識に目覚める人もいるが、多くの場合は、ひとつのことに興味を持ち続け、何年も鍛錬を重ねたのちに、「人の役に立ちたい」という意識が強くなるようだ。「やり抜く力」の鉄人のなかでも、成熟をきわめた人たちは、みな口を揃えて同じことを言った。「私の仕事は重要です。個人的にも、世の中にとっても」
4.〈希望〉希望は困難に立ち向かうための「粘り強さ」だ。本書では、興味、練習、目的のあとに希望を採り上げるが、希望は「やり抜く力」の最終段階だけでなく、あらゆる段階に欠かせない。最初の一歩を踏み出すときからやり遂げるときまで、ときには困難にぶつかり、不安になっても、ひたすら自分の道を歩み続ける姿勢は、はかり知れないほど重要だ。私たちはときに大小さまざまな挫折を経験して、打ちのめされる。打ちのめされたままでは「やり抜く力」も失われてしまうが、立ち上がれば、「やり抜く力」を発揮することができる。
意図的な練習の4要件
・明確に定義されたストレッチ目標
・完全な集中と努力
・すみやかで有益なフィードバック
・たゆまぬ反省と改良
「目的を持った生き方というのは、挫折や困難の連続でいかに大変なものか、だがそれと同時に、いかに深く満ち足りたものであるかを、理想的には、若いうちに目の当たりにするといい」 そのあと、デイモンの言葉でいえば「啓示」を受ける。つまり、世のなかで解決すべき問題を発見する。 発見のしかたはさまざまで、個人的な喪失体験や逆境のなかで問題を見出す人もいれば、他人が喪失や逆境に苦しんでいる姿を見て、問題に気づく人もいる。 ただし、誰かが助けを必要としていることに気づくだけでは不十分だ、とデイモンは念を押す。「目的」を持つためには、もうひとつの「啓示」が必要となる。すなわち、「私ならきっと変化をもたらすことができる」という確固たる信念をもち、行動を起こす覚悟が必要なのだ。 そんなときこそ、お手本となる人物が「目的」に向かってものごとを実現させていく姿を目の当たりにした経験がものをいう。 「努力は決してムダにはならない、と信じる必要がある。」

◆感想

著者はなにかを成し遂げる人はGRITを持ちひたむきに走り続けた人であるとしている。あくまで才能自体を否定しているわけではなく、才能はnice to haveとも言うべきものとして考えている。例えて言うなら(なぜ「鬼に金棒」で例えたw)、金棒もった鬼どもが戦ってて、最後まで諦めず立ち続けた鬼が勝鬼みたいなイメージかな。厳しい世界だ。自分も日々積み重ねていき、金棒を持ち土俵に上がれるようになろう。

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◆今日の感想 (本関係ない)

何事も勝つ、一歩リードするにはルールを熟知することが一番やるべきことだと思っていて、新卒の自分は激務で食らいつくのが必死な状況でもルールを学ぶ時間を作らないとと思う。社会で勝ち抜くルールを学ぶために、業務繋がりだけでなく、先人の知恵の結晶である本を読むことで少しでも血肉化したいと思う。でも、自分ルールだと続けられる自信がないので、noteを書くことにしてみた。可能な限り続けていきたい。

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