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あの頃から元気になった自分

「ホント、あの頃に比べたら元気になったよね。」

 今でもたまに妻からそんな言葉をかけられる。今は京都府の日本海側にある田舎、丹後半島で楽しく元気に暮らしている。あの頃というのは、都会でサラリーマンをしていた頃のことで、顔色も悪ければ、よく風邪も引いていたし、何より自分に自信が無かった。

 大学を卒業後に思い描いてたビジネスシーンで活躍している自分の姿とは遠い存在で、しがないサラリーマン、ツマラナイ大人になりつつあった、あの頃。

 このままじゃアカンと思って、何かを変えたくて、移住を選択したことが結果的には良かった。僕はIT企業の営業マンから、野菜農家さんの元に飛び込んで農業を始めることになる。

 それまでは人にまみれながら通勤して、四季を対して感じる事もない空調の完備されたオフィスで過ごす日々。一変して、軽トラに乗って数分の畑に行き、朝露の残るシャキッとした空気を感じる生活。

 何となく思い描く田舎暮らしは、時間の流れがゆっくりで、人も優しくて、自然に癒やされ、ご飯も美味しい。だから、心が元気になっていく。そんな因果関係を勝手に脳内変換して完結してしまいそうだけど、そんな単純な話ではないと僕は感じている。

 もちろん、掻い摘めば間違っている話ではないけど、都会の生活と比較すると、いったい何要素あるねん、というくらい変化したことが多い。睡眠時間、毎日食べる物、仕事の内容、余暇の過ごし方、など。

 2017年1月に移住をしたので今で丸7年が経った。身体の変化を感じ始めて、「元気になった!」と実感するまでの期間は2017年~2020年頃。3年くらいかかった。

 人混みが苦手な僕は、通勤するだけでもストレス。それが無くなるだけで仕事に向かう足取りは軽くなり、日の出とともに畑に出て日の入りと共に帰路につく。帰れば汗を流してお腹いっぱいご飯を食べて、心地よい疲労感と共にぐっすり眠る。

 そんな生活が2017年から僕を変え始め、遊びに来てくれた友人たちからも「明るくなったね」とか「肌艶が良くなった」と反応をもらえるようになり、身体的には100kmマラソンを完走できるほど元気になった。

 今では当たり前のようにしている生活習慣の積み重ねがこの結果を生んだと思う。数は多いかもしれないけど、小さな行動が積み重なって今の僕を作っている。

 そんな経験をしているから、たまに元気が無い人からの相談を受ける事もあるけれど、言えることはあくまで上っ面の実体験のみ。話していても、相手の役に立っているとは実感しがたい時間しか提供できていなかった。

 なんで僕は元気になったのだろう?

 紛れもなく僕が元気になったのは事実。その結果論は何によって生まれたのか?過去を掘りながら様々な知見と相関関係を見出し、紐解いていきます。 

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