太陽のようなハグをくれる先生
娘が通う幼稚園まで、車で10分。通園バスがないので、毎朝同じ道をかれこれ1年半送り迎えに通い続けている。緩い坂道をのぼり、角を曲がって園舎の正面まで来ると、職員さんが近づいてきて車のドアを開ける。
何度繰り返しても、この瞬間が苦手だ。
通い始めて1年半が経とうという今でも、ドキドキしながら、職員さんに手を引かれ歩いていく小さな背中をじっと目で追ってしまう。
そんなとき、幼稚園の入口で周りが振り返るほど大きな声で娘の名前を呼ぶ人がいる。両手をめいっぱい広げて満面の笑みでし