【日記】理系大学生の学生生活 #5

前回は4年生の研究生活についてお話ししました。
今回は研究室のゼミについてお話します。

ゼミは理系文系関係なく、教授や准教授が指導している学生と一緒に議論をしていく授業です。
ゼミの形態はそれぞれの研究室で異なりますが、基本的には自分の研究活動卒論の進捗を発表し、教授や学生たちと議論していきます。

私が所属していた研究室では週に1回ゼミを行い、3人の発表者が、論文紹介進捗報告論文速報をそれぞれ発表していました。
私がいた研究室では学生10人と博士研究員(ポストドクター)が2人いたので、それぞれの発表を2,3カ月に1度行う感じでした。

論文紹介では自分の研究に関わる論文を選んでパワーポイントを使って資料を作成し、発表します。
論文の流れは大まかに、
概要→背景→結果→考察→参考文献→謝辞→補遺
となっていて、概要から考察補遺を読むと論文の内容は網羅できます。
発表資料は論文と同じ流れで作りますが、特に背景や実験方法の絵や図は少ないので他の論文から取ってきたり、自分で作ったりしてまとめます。
発表後に学生や教授から質問が出るので、答えられるように論文に関わる全てのことを調べます

2人目の研究の進捗報告については、前回の進捗報告からどのような結果が得られたかを発表します。
実験方法や結果、考察をパワーポイントにまとめるのですが、考察自分の考えと今後の自分の研究方針を伝えるので、1番時間をかけていました。

考察スライドの例

上のスライドのように、論文からの引用や簡単な図を駆使します。
話すことも念頭に置いて、説明文は少なめにすることを意識していました。




最後の論文速報については、それぞれの学術雑誌で自分たちの研究に関係がある新しい論文をダイジェストで紹介するというものです。
論文は基本的に雑誌に掲載され、雑誌は月に1,2本出版されます。

論文速報で紹介する雑誌はインパクトファクター(値が高いほど引用数が多い論文が掲載されていて、影響力が高いことを示す)の高いものを調べ、NatureやScienceなどの雑誌をそれぞれ担当していました。

大学に所属していないと無料で読める論文数は少ないですが、PNASという雑誌は無料で読める論文も多く、様々な分野の論文があるので、興味のある方は1度見てみると良いかもしれません。
(PNASのサイト: PNAS)


また、私がいた研究室では基本的に英語で発表する珍しい所でした。
かなり苦戦しましたが、英語を話す度胸は少しついたと感じるので、良い経験だったと思います。


文系のゼミはまた違った形で行われているでしょうし、理系でも論文紹介がない研究室もあるので色々です。
ゼミはどこもありますし、極端に違った形態はないので、そこまで研究室選びに重要な要素ではないです。
レポートより少し大変くらいと考えてくれればいいと思います!!!


次回は卒論についてお話しします。


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