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母の苦悩。
ところで、母は私をどのような子供だと捉えていたのか。
幼児期、私は病院で先生に果物の絵を見せられ、
病院の先生「これは、なぁに?」
私「りんご」
というふうにいくつか答えていった記憶があります。
これは、発達障害の検査だったんですかね。
私は保育園で喋れないだけで、他の場所では普通にべらべら喋っていたし、運動も活発にしていました。
なので、病院の先生の問いには何の問題も無く答えていました。
どう診断されたかはわかりませんが、特に何かの障害があると診断されてはないはずです。
家に親戚が来たときに、母が私のことで悩んでいる会話も遊びながら聞いていました。
親戚の叔母さんは私の母に、
「外でうるさいより家で自由に話せてるんだからいいでしょ!」
と言っていました。この一言で、私はマシなんだ、これでもいいんだと、救われた気がしました。
母は私の症状に対してどうしたら良いのか分からなかったのでしょうね。
小学生の頃、母の日記をこっそり見てしまったことがあります。
そこには、
「育て方を間違えた」という内容がありました。
私はショックでした。
育て方を間違えた=私はダメな子なんだと思い込み、自己肯定感が低いまま大人になりました。
実際、自己肯定感という言葉は自分が子育てをしてから知りました。
なんで自分はこんなに卑屈なんだろう、、と10代、20代で自分の性格に悩んだりもしましたが、
30代になってこの言葉を知り、自分の幼少期を振り返って自分の性格を形成していったものを追求していくと、
やはり親の影響は大きいのかも。と思ったと同時に、原因がわかったことで、少し気持ちが楽になり、自分の考え方を変えていこうと思うようになりました。
今はSNSで色んな方の色んな考え方を知ることができ、共感したり、こんなふうに気持ちを切り替えればいいんだと学んだり、視野が広くなったことで卑屈だった自分の性格にあまり悩まなくなりました。
ただ、自己肯定感を上げるということは成長していくうえで大事なことだと身をもって、本当にそう思います。
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