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仕事に「やりがい・社会貢献・ビジョン」を求める就活生の君へ【"こんなはずじゃなかった"と言わせないために、4年目中堅社員より】

#はたらいて笑顔になれた瞬間
パーソルホールディングス×note、投稿コンテスト用記事

0.自己紹介

こんにちは、都内でデータ分析をしているくまもんと申します。
新卒で入社した会社に勤めて、この間4年目になりました。
なので、社会人は3年くらい経験していることになります。

【はたらいて笑顔になれた瞬間】
素敵なテーマですね。
結論から言うと、いっぱいあります。
が、それと同じくらい、辛い事もたくさんありました。

最近は採用のお仕事もさせていただいたりしていて、
このテーマを見た時、就活に取り組んでいる皆さんの顔が浮かびました。

なので、簡単に3年間を振り返りながら、就活生の頃の自分に
手紙を書くつもりで、徒然なるままに書いてみようと思います。

結論を先に書くと…

企業の"やりがい・社会貢献・ビジョン"等に共感しすぎるのは危険だ

企業に左右されない自分のビジョンを持ちながら、
自分ができると思える仕事内容を探してみよう

です。

いろいろ、悩みますよね…

1.やりがい・社会貢献・ビジョン…
安易に"綺麗事"を企業にもとめてはいけない理由

まず、"綺麗事"を企業にもとめてはいけない理由を語ります。
世の企業は、ありとあらゆる手で、"社会貢献してる感"を出してきます。

SDGs、ボランティア、スポンサー、寄付活動…

さらには、やりがいについても同様です。

人の命を救う薬を作っています。
万が一のとき、残された家族を支える生命保険を提供しています。
家族の笑顔を乗せて走る車を作っています。

これらに共感して、この会社に入りたい!!と思うのは、
はっきり言って当然です。
人は誰しも、正義や綺麗事が大好きですから。

人を騙してお金を盗んで、自分だけ豊かになりたいです!

という悪人は、実は中々いないものです。
もっとも、別の正義のために悪事に手を染めてしまう人は後を絶たないですが。

話がそれました。
企業と綺麗事の話に戻りましょう。

ここであなたが、綺麗事に共感しただけという理由で会社を選んだとき、 いったいどうなるのか。 生命保険の例を出しましょうか。

○○さん、生命保険のクレーム処理担当ね。
お父さんが亡くなった家庭の案件だけど、
規約的に保険金支払わなくていい案件だから、その説明を遺族にしてね。

あなたは、これに耐えられますか?
それかあなたは、この行為は綺麗じゃないから嫌だと
上司に直談判しますか?

いや、この案件自●だから払えるわけないでしょ
本当に払うべき人に保険金払うのが俺らの仕事なんだから

この会社の理念は、
万が一のとき、残された家族を支える生命保険を提供することです。

しかし、この案件の家族は、その綺麗事の対象から外れてしまいました。
だからあなたは、一社員として、
今回残された家族に絶望をつきつけなければならないんです。

できますか?

2.私は"何をするのか"も、とっても大事な指標

さて、極端な例を出してしまいました。
不快に思われた方、申し訳ございません。

企業の社会貢献活動は、本当に社会のためになっていますし、
批判の対象にする気もなければ、なってはいけないと思っています。

ここからが本題になります。
就活生は(というか、就活をしていた私は)、私は"何をするのか"
を軽視しすぎていると感じます。

保険会社の例では、

"保険金支払う部署にて、案件ごとに支払い条件に適合するか判断し、
必要に応じて保険金を支払うことで、適切にお客様をお守りする"

というのが、私が"何をするのか"だと思います。
先では極端に悪い例を出してしまいましたが、とても大切なお仕事です。

"何をするのか"、まさに、5W1Hの"WHAT"ですね。
前述した、やりがい・社会貢献・ビジョンは"WHY"にあたるでしょうか。

私の経験談をさせてください。
少し前に、たばこのマーケティングデータを解析してほしいという依頼がありました。

私は喘息もちで、たばこというものがあまり好きではありません。
親戚の叔父さんも、たばこが原因で咽頭がんになってしまいました。

ですが、仕事なので仕方がない、とデータの分析を行い、
いつものように、的確で、新しい、クオリティの高い(??)施策を
クライアントに提供しました。

すると、クライアント会社の、50歳くらいの営業課長さんはにっこりと笑い
「ありがとう、君たちに頼んで本当に良かった」
と声をかけてくださいました。

あの瞬間は間違いなく、
#はたらいて自分が笑顔になれた瞬間であり、さらには、
#はたらいて誰かを笑顔にできた瞬間でした

働いていれば、必ず誰かからか感謝される!

3.WHYとWHAT、どちらも大切にしよう

さて、つまるところ新卒の皆さんに伝えたいのは

"仕事選びにおいて自分が何をするかに固執しろ、やりがいなんて求めるな"

…ではありません。
さっきまでと言ってる事違うじゃないか、という感じですね。
説明させてください。

何をするかは大事ですが、
それと同じくらい、実はやりがいも大事だと思います。

突然ですが私は、"データの力で日本を復興させる"という夢があります。
そのために、自分が培ってきたデータ分析の知見から、
お客様に価値提供をしたり、
個人ではデータに関する発信やブログのライティングをしたりしています。
(自己紹介リンクを下記に…)

そのような仕事をしているとき、
仕事内容、つまりはWHATの部分で、
とてつもなく辛いことが往々にしてあります。

凄い数のデータに不備がないか、目視確認をせざるを得なくなったり
他人のミスをカバーするために深夜まで残業する羽目になったり
自分のミスをクライアントに説明しなきゃいけなくなったり

最後のは自業自得ですか?
でも一番逃げ出したくなる瞬間ですね、個人的に。

でも、そんなときに僕を前に進ませてくれるのは、
僕の夢でありビジョンです。

"データの力で日本を復興させる"

だから僕は並大抵のことではへこたれていられない。
しょうもないWHATなんか跳ね返してやる。
休日も副業にバリバリ打ち込める。

強いWHYが、僕の社会人生活を支えてくれていると思います。

4.まとめ【自分のWHYと具体的なWHATを】

まとめに入らせてください。

私が新卒の学生さんにいつも申し上げるのは、
冒頭でも申し上げたこちらです。

企業に左右されない自分のビジョンを持ちながら、
自分ができると思える仕事内容を探してみよう

私達は近年、大衆受けする、綺麗すぎる、一般的なWHYを、
重要だと思い込みすぎているのかもしれません。

それに固執した結果、眩しすぎるそれらのWHYのせいで、
自分の本当の夢やビジョンに光が当たらなくなってしまう人が、
お会いする学生さんの中に、多少いるように思います。

そして、自分のビジョン、というと大げさに聞こえますが、
僕が初めて掲げた自分のビジョンは
"週に3回は定時で帰って自分の時間を作る"
とか、そんなしょうもないものだった気がします。

そんな、一見ちっぽけなビジョンでも、
自分で決めるだけでちょっぴり幸せになりました。

私の場合、3年間アップデートを重ねた結果、ちょっと壮大になりすぎて、
いまじゃデータで日本を救うとかいうバカげた夢になってしまいましたが。

そして、自分ができると思える仕事内容を探す、
という点を今回強調したかったのです。

OB訪問、インターン、いろんな就活のイベントがあると思いますが、
その際に少しだけ

"自分が会社の中で何をするのか、自分はそれに平日ずっと取り組めそうか"

を考えてみてください。

より一層、後悔しない仕事選び、会社選びにつながるかなと思います。

”こんなはずじゃなかった”と後悔する学生が一人でも減るように、そして、
#はたらいて自分が笑顔になれた瞬間と、
#はたらいて誰かを笑顔にできた瞬間が、
もっともっと増えますように!

この記事が役に立ったら嬉しいです^^


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