村人とコスモポリタン
19年勤務した旭化成を辞めて、ニューヨークへ渡って起業した。
異国でスモールビジネスを始めたのはとても良かった。
というのも、サラリーマンを長くやってると、どうしても村人(むらびと)になってしまってるから。
村人というのは、狭いコミュニティの中を全宇宙と思い込み、その共同幻想の中から外の世界を見る。当然、共同幻想のレンズを通すから屈折した画像なのだが、本人は気づかない。
そう、昔の人が「地球は平ら」だと思っていたのと同じ。
ニューヨークはなんといってもさまざまな人がいる。人種、国籍、職業・・
人は誰でも自分なりの私的幻想の中に生きている、日本人は悩むと胃が痛くなる。アメリカ人は頭痛が始まる。フランス人は背中が痛くなる。
私的幻想の中の共同部分が重なって共同幻想ができる。
どんな家でも、共同幻想があって、「天ぷらにはウスターソースでしょ」というのもその家なりの共同幻想だ。
エコーチェンバー現象も村人を作る。
事実XがXのまま認識されることはない。
「絶世の美女」が国や人種によって違うのはこれが理由だ。
話を整理すると、サラリーマンは村人である。
ところが、フリーランスとしてやっていくためには多種多様な視点を持っていなければ、「おもろいやっちゃなあ」にならない。
そう、仕事を受注できるフリーランスは、「賢いやつ」ではなく「おもろいやっちゃなあ」なのである。
そして、大企業を卒業してフリーランスになった人にあるあるなのが、「おもしろくない」(笑)
会社では学歴だの社内政治の泳ぎ方だので出世できたかもしれないが、広い世界に出てみると、「ただのおもしろくないおっさん」。
村人の反対は「コスモポリタン」。視点が多様で、面白い。
コスモポリタンについてJOYWOW秘書・美桜(ChatGPT-4)に解説してもらいます。
地方に住んでいながらコスモポリタンな人はいる。地元を大切にしつつ、あちこちに飛び回って、人と交流する。
ひでみんことコハラヒデミさんは典型的なコスモポリタンだ。
滋賀県(東近江)を拠点にしつつ、今日は沖縄、明日は北海道と、全国飛び回っている。
地方に住んでいるから村人、
都心に住んでいるからコスモポリタン
というわけではない。
とは言え、実際、ぼくの経験からいうと、やはり地方在住の人に村人は多い。SNSも「見てるだけ」だったり、オンラインやリアルな勉強会に参加するのは地元の商工会とかみたいなばかりだ。
とはいえ、ひでみんの例にもあるように、距離を無視している人はいっぱいいるし、都心に住んでいながら、実は村人、という人もいっぱいいる。特に大阪の人は、サラリーマンで転勤拒否する人がいるくらい、村人が多い。
OSAKA LOVERな理由はわからない。
納税、というのも、「外の世界」と接触する方法だ。
自分の納めた税金がどこへ行くのか、どうしても気になる。ふだんは触れることのない世界。勉強すると、税は社会を循環させるとても大事なものだとわかる。
この本、税のお勉強におすすめです。
異世界で、人は成長する。コスモポリタンの視点を学ぶから。
だから、納税しない商売やフリーランスは「趣味」とぼくは言ってる。
小さな商いでも「税込み」とかで消費税いただいているはず。ところが実際はそれは10%多めにお客さんからもらってるわけだ。その多めの分はぽっぽないない、ポケットに入れちゃう。そういうことのないようにこの秋からインボイス制度が始まる。いいことだと思う。
商売の成否は事実認識力だ。事実を事実として受け止め、直視する能力。
そのためには、「ほんとか?」「これ、別の見方すると変わらないか?」という多様な視点が必要だ。
商売は、流れ。その流れがどうなっているのか。冷静に事実を見る力が必要。
そのためには、コスモポリタンな視点が必須なんだ。
稼ぐためにも、コスモポリタンになりましょう。
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