ハダカにむいたら何残る?
常宿のホテル室内改装され、これまでベッド足元にあったやつ(何と呼ぶのかわからん)が壁に引っ越ししてた。
早速、スーツケースの台として働いてもらってる。
本人は不本意なのか「第二の人生見つけましたわ!」なのかわからんが、サイズ的にも、頑丈的にもちょうど良い。これ、クリエイションだ。
ディズニーのおなじみキャラクターたちが衣装脱いでどっか行っちゃった。
では、素っ裸になった彼らは依然としてキャラクターなのだろうか。
それとも「あ。こっから先はプライベートなんで、写真はちょっと・・・」なのか。
それとも、脱いだら、それでいいのか。
この絵には元があって、これ。
17世紀の屏風作品。根津美術館所蔵。
さらにこの屏風にも元があって、
「色よりも香こそあはれと思ほゆれ 誰が袖ふれし宿の梅ぞも」(古今和歌集・詠人知らず)
意味は「梅はその色彩よりも香りの方がしみじみと趣深く思われる。 宿の梅に誰かの袖がふれて、その移り香が香っているのだろうか」
いい歌です。
ディズニーキャラクターたちをキャラクターたらしめているのは、彼らが身につけている衣装やグッズであり、「ハダカにむいたら」何が残るんだ。
福田美蘭の視点は面白い。クリエイティブ。
ミッキーさん、ミニーちゃん、ドナルドさん・・・東京ディズニーランドができてからでも40年。ぼくたちの意識に何だかよくわからないけど、刷り込まれているサムシングは、実のところ、このように、あまりにあっけなく、消えてしまう。
福田美蘭に出会い、作品群に向き合った昨日午後1時間半。これでぼくのクリエイティビティは高まった。「クリエイティビティが高まる」と何が起きるかというと、楽しくなる。
何の変哲もない日常にJOY+WOW+LOVE and FUNが増える。
同じ名古屋市美術館の常設コーナーに行くと、これまた面白い展示がある。
レッド・グルームスが1975年に発表したウールワース・ビルディング。実在するビルを徹底的にこき下ろしている。
このビルは1910年、実業家フランク・ウールワースが建てた。建築費用はキャッシュで支払った。
ビルは美しく、ウールワースもいいこと言ってるが、「ハダカでむいたら」庶民のお金を巻き上げて建てたやつじゃねーか。
ビルの背面に行くと、わかる。ドル札でできている。
右下に描かれた、プールで遊ぶ富裕層。太って、醜い。
クリエイティビティが止まらない。
来週滋賀で行うむすび合宿(*)のセミナーテーマは昨年と同じく「クリエイション」。
どっさり、お話できそうです。どうぞお楽しみに。
*満員のため募集は締め切っています。
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