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アイデアを生み出す3つのステップ

DXを考え、取材していくと、もはやテクノロジーで「できないことはない」。
そうなると、人間ならでは、人間でなければできない部分こそが商いの中心になってくる。
コロナが今年一年かけてぼくたちに教えてくれたのは

やはりリアル、最強

という点だ。

「夜中0時に開店し、朝7時ごろ店閉める」なんていうAIなら絶対出さない答えで商売始めようかという『深夜食堂』がいまこそ心に響くのは、コロナを経たからだと思ってる。

カウンターで密にくっついて飲んだり食べたり笑ったり怒ったり・・・・

ぼくら人間は、好きなんだよ。それが。

それでね。

コロナはまだまだ続く。

ウィルスの生存戦略としては、宿主を殺してしまっては自分も生存できくなるわけだから、「生かさず、殺さず、ずっといっしょ」がベスト。
だからゆるやかに、ずっと人類の体内で生き続ける。

そうなったとき、「どうなるんだろう?」と、誰しも思うよね?

答えなんて誰にもわからない。

すると必要になってくるのは、

「なぜ?」と問いを発見する力。

日本の歴史を振り返っても、「なぜ徳川は250年も続く平和な時代を創造できたんだろう?」と思う。世界史で、250年戦争のない国やエリアって、存在しない。

そうやって「なぜ?」という問いを発見したら、江戸幕府が用意したいくつかの装置の意味が見えてくる。たとえば大名を各地に配置した上、参勤交代で各藩の経済力に制約を設けるとか、農民には五人組制度を設け、連帯責任により年貢未納や犯罪を未然に防ぐ仕掛けを用意した。

「なぜ?」を繰り返していくと、「業界の常識」というものが、何の根拠もない前提でできていることがわかる。

たとえば、サーカス。一般的なサーカスといえば「安いチケット」「動物がいっぱい」「ステージ上で同時にいっぱいの芸」「ピエロ」「物悲しい音楽」「ポップコーンなど何かおやつを食べながら観る」・・・

「なぜ?」を投げてみる。

なぜチケットは安くなければならないのだろう?

なぜ動物が登場しなければならないのだろう?

なぜピエロはいつも出てくるのだろう?

・・・

これらをすべて逆転させてみる。

「高額なチケット」「動物ゼロ」「ワンステージ、ワンプレイ」「ピエロなし」「洗練された音楽」・・・ するとこれって、シルク・ドゥ・ソレイユじゃん。

新しいビジネスの創造になった。

このやりかたで、いまコロナでへたってる業界を「なぜ?」で洗い出してみたら、新しい道を拓くことができる。

美しいか?

そうして生み出した新しいアイデアは美しくなければならない。

美しい、というのは、写真にはうつらないドブネズミの美しさがあるように、ただ単に形が整っているとか色がきれいだとかいうものではない。

敗北後のトランプの姿勢は美しくないよね?

美しい、美しくないというのは「あり方」に関わる話。やり方じゃなくて。

昭和・平成の商いでは、「儲かりさえすれば、勝ち」というのがあった。

お金たくさんもっているのを動画でアップしたり。美しくない。商いは美しくなきゃ。

物語があるか?

断捨離したりダイエットしたりの社会になると、「買い物」の意味が変わる。

モノがないから買う、という購買理由は日用品(トイレットペーパーや歯磨きなど)以外、ない。

ぼくは今日午後、新型iPhoneを買いに行く。iPhoneはすでに持ってる。持ってるけど、新しいのが発売されたから、買う。なぜか。

新しいiPhoneから得られるワクワク期待を買いに行くんだ。

昨日やったJOYWOW塾オンライン。

何が面白いかと言うと、塾生たち個々が紡ぎ出す物語。

それはすべて、過去や今日のことではなく、明日以降、つまり「未来」のワクワクから来ている。

湯布院の森で瞑想しようという話が出たり

音楽家と印鑑店のコラボの話が出たり。

アイデアを生み出すプロセス

は、今日お話したように次の3つのステップを踏みましょう。

Step1:「なぜ?」という問いを発見する

Step2:美しいか? 

Step3:物語があるか?

・・・今日話した内容は年明けから開講するJOYWOW大学で深堀りします。

よろしければ、是非!

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