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隠れて見えなかった顧客を

たとえばメルカリ。
個人で要らなくなったものがある。「ご入用なら譲りますよ」
専門用語だとCtoC(Consumer to Consumer:個人間取引)と呼ぶのだろうが、要するに、「できたらいいな」が「できるようになった」わけだ。
ニューヨークに住んでいたとき、引っ越しの際、要らなくなった家具やちょっとしたものはアパートメントの外に出してた。要る人が勝手に持っていく。
これをアプリにした。隠れて見えなかった顧客を可視化したわけだ。

たとえばLUUP。

歩いてもいいけど、タクシー乗るほどじゃない。「街なかを軽く移動したい」「乗り物は所有したくない」「シェアで充分」という顧客はいた。隠れて見えていなかっただけだ。

「街なかを軽く移動したい」顧客を可視化した。


中之島美術館行って、好きになった絵を買って帰った。

JOYWOWオフィス玄関に飾ってる。

左『おさげ髪の少女』

とっても気に入って、これからまた新しい絵をどんどん買っていこう、そんな気になってる。またもう一度モディリアーニ展行きたい。

これって、ぼくの中にはこれまでなかった「欲しい」だ。
美術館体験によって可視化されたわけである。

22年前、独立起業して始めたビジネスパースン向けの個人塾「阪本塾」。これはグロービスなどのビジネススクールだと取りこぼしてしまう個人への丁寧な対話を軸としようと企画した。「阪本って誰?」の時代だったけどそれでも毎期満員の参加者に恵まれた。つまり、お客さんが可視化されたのだ。隠れて見えなかっただけで。

こう思うと、新しい商品企画や起業の際、「いま、隠れて見えていない顧客を可視化することになるか?」がとても重要な問いになる。

顧客の可視化、まだ充分練れてないアイデアだけど、メモ代わりに、書いておきます。

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