「つくる」、「経営する」、「商いする」、「お金を集める」人が出会う場所にする。

「つくるひと」必ずしも経営がうまいひとではない。経営する人を便宜上CEOと呼ぶなら、「つくるひと」とCEOは別であってもいい。そしてCEOは経営はするけど、商人(あきんど)魂を持っているとは限らない。商人魂というのは、言語化しづらいのだけど、簡単にいうと、お客さんに好かれる人だ。商いのセンスのある人。一部上場企業のCEOで、人に好かれるタイプだから選ばれた、という人はあまり聞かない。別の話だ。

会社やお店を車としよう。車を運転する人がCEO。でも、どこへ行きたいのか、行った先で何をするのか、ナビするのは商人でありたい。ただ儲かればそれでいい、という社会性の無さは主にアメリカ企業でさんざん見てきた。地球がボロボロになったのも、「ただ儲ける」企業の負の遺産である。「もっと」「もっと」という姿勢が、地球を壊してきた。たとえばアップル。なんで毎年代わり映えしない携帯電話を買い換えなきゃならんの?

車を走らせるには、ガソリンまたは電気が必要である。これがお金だ。お金の手配、資金源開拓はまた別のスキルが必要になる。

このように、「つくる」「経営する」「商いする」「お金を集める」という4つの機能がうまく回らないとお店や会社という車は快適に走れない。起業のスタートは、「好きでつくった」商品を自分で販売する。ところが、「経営する」「商いする」「お金を集める」は全くの苦手、という場合が多い。だからお店や会社がハネない。ジャンプしない。

「大河」はこの4人、「つくる」人、「経営する」人、「商いする」人、「お金を集める」人が出会う場所にする。

「お金を集める人」というのは、投資家だ。投資家にもさまざまな人がいる。やはりJOYWOWの世界観に共感してくれる人に来て欲しい。ただ儲かればそれでいい、という人ではなく。

フランソワ・ポンポンは67歳にしてようやく世間に認められる代表作を出せた(写真のしろくま)。それまでは著名な作家、たとえばロダンの下働きで暮らしてた。
ポンポン展覧会で、「つくる」だけでは拓けないなあ、と痛感したのでした。

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