見出し画像

気持ちいい回転

店が開店。しばらくすると玄関の顔が2種類になる。1つは開店時よりますます元気に輝く。もう1つは、ダラっとし始める。うらぶれる。空気濁る。この4月と7月に開店したラーメン屋とチキンテイクアウトの店が後者で、チキンのほうは特にひどい。きれいな開店初日に行き、その後2週目くらいに行った。カウンターから見える店内ががさーーーーーっとしてて、ゴミは盛りだくさんだし、キッチンは汚れまくってる。これで行くのをやめた。その日買ったものも、なんだか気持ち悪かったけど、気合で食べた。

6月に書いたカフェは、見るたび輝いてる。

やはり商いはセンスだなあ、と思う。商人のセンスと、経営感覚なんだろうね。ではその経営感覚って何かというと、「回転させる数字がわかってること」「気持ちよく商いできる回転のサイズを理解できている」。

「売上、増やしたいぞー!!」と無邪気に言ってる分にはいいけど、では、売上増やすと何が起きるのかわかってないことが多い。そして悪いことに、現実に売上の上がった体験のない腕の悪い商人も多いのだ。

2022年、商いは爆発する。今年はスポーツのオリンピックだけど、来年は商いオリンピックだ。なぜか。昨年1人10万円支給された。国民全体で12兆円もの現金が日本列島にある。これが動くに動かせない。動きたくてマグマになってる。早くも旅行が動き始めてるようだね。羽田発ホノルル行きは家族客で満杯だったようだし。ぼくの知人がハウスウェディングやってるんだけど、リゾートウェディングは戻ってるみたい(もちろん、結婚式のあり方は変わったようだけど)。

商いは、世の中に流れている大量のお金という大河に、ほんのちょっと支流を作り、こっちに流してやること。支流なんて大きなものは要らない。水路でいい。小さな。12兆円の10%で1兆2,000億円。いえいえ、私は控えめな性格ですから0.1%でよろしいですわ・・・と言っても1,200億だ。文句ない。

でもね。大切なことは、「商いやってて幸せであること」「気持ちいいこと」。I Feel Fine.

売上が増えると、一緒に増えるものもある。荷造運賃、包装手間、包装紙、仕入れ、アルバイト増やしたらその人件費・・・こうして回転金額の半径が膨らむ。膨らんでも、利益が増えれば問題ないのだけど、そこんところの計算ができているかどうか。

とどのつまり、自分ちの限界利益率を理解できているかどうか。

限界利益=売上ー変動費

限界利益率=(限界利益÷売上)×100

たとえば収入をあと100万円増やしたいとする。売上を100万増やせばいい? ノー。違う。ここで限界利益率が必要になってくる。仮に40%としよう。

増やしたい100万円÷限界利益率0.4=250万円

そう、100万円増やしたければ、250万円増やさなければあかんのである。その250万増やすために何ができますか、という問いになる。

仮に限界利益率が30%だったらどうなるか。

100万円÷0.3=3,333,333円、334万は増やさないとあかん。限界利益率高いほうが経営は楽だということがわかる。

拡大期は資金ショートしやすい時期でもある。そのためにも、むやみに拡大を狙うのではなく、「気持ちいい回転」をイメージできると楽しい経営になるよ。JOYWOWはいつも「気持ち良さ」を最優先しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?