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勉強ばかりやってないで、もっと遊べ!

社会がデジタル化していくと経営の前提がコロコロ変わるビジネスサーフィンになる。

すると大企業が論理的に成立し得なくなる。

ただ、AIテクノロジーに与える教師データとしてのビッグデータを蓄積し、有効活用できれば大企業であることのメリット、強みは活かせる。

しかし、バランスシート的にはどっしり負担のくる固定費を抱えるメリットはコンマミリ分もない。前提が変わるということは、言い換えればお客さんの興味関心(インタレスト)が変わるということ。しかも秒速で。

なので、「売れる理由」が秒速で変わる。

でっかい工場で、同じ商品をどんどん作ればいい、というのが成立し得ない。

「人が多ければそれだけいい」理由が消える。

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長年愛読しているセス・ゴーディンのタイトル通りで、

「小さきことは新しいビッグ(Small is the new big)」だ。

独立以来21年間、ぼくは「大きくならない」ように気をつけてきた。

一般的に起業家が目指すのは「スーケル」(大きく成長すること)だ。

でも、スケールするということは、固定費が増えることと同義。

「いやいやサイバースペース内のコミュニティやエコシステムでやれば物理にかかる固定費は控えられるでしょ?」

という意見もある。確かに物理としてのオフィス家賃や人件費、光熱費は抑えられるが、コミュニケーションに使う時間やエネルギーは目に見えないが大きいよ。

だからなるべく、「小さく」していく。

「大きくなるか?」ではなく「楽しいか?」

「もっと儲かるか?」ではなく「みんなが楽しめるか?」

もちろん、スケールしてIPO(株式の新規上場)を目指すのもいい。

個人の人生の目標、価値観の問題だからそれをぼくは否定しない。

めっちゃくちゃ肯定する。

大企業が成立しなくなると、学歴社会も変わるね。

商売の上手下手と学歴とは関数にない。

「いい学校出て、いい会社に入る。幸せが保証される」

という話は、とうの昔に無力化した。

「いい学校出て、いい会社に入る。40歳でリストラされる」

が現実であり、「いい会社」内では「上」と「内」への政治的能力しか鍛えられない。外の社会での稼ぎ方、愛され方についてはまるで赤ん坊のまま外へ放り出される。

だったら若い頃から外の世界で遊んだほうがよほどいい。

「勉強ばかりやってないで、もっと遊べ!」

が、これから親が子どもに言うべきセリフになるんだろうね。

その前に親自身が遊んでないとね!

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