水と水のコミュニケーション
パルスイート3袋、一気入れ。
おいおいねえさん、いくらなんでも。
どこの国の子なのかわからない、二十代女性。
取る品数少ないのになぜそんなに良い身体?
立った後のテーブルみたら、やはり砂糖しこたまコーヒーに。こちらはアメリカ人中年カップル。
ホテル朝食会場。
広い。
多国籍のゲストが集ってる。
「ひと足お先の万博やー」喜んでたら、
奥さん「つまらん」一蹴された(涙)。
エレベーター内満杯、クセのある英語が交わされてる。
「Kurashiki行きたくなった」
日本人コーディネーター
「トゥデイ? 行けなくはないけど何泊されますか?」
「two ...... three?」
「ホテルが取れるかどうか…」
最後は日本語で、自分に言い聞かせるように話してる。
昨日から翻訳書新刊の件で編集者とやりとりしていて、だから余計に「言葉と翻訳」にアンテナ引っかかるんだろう。
動物言語学というジャンルを開拓した鈴木俊貴さんによれば、
なじみのない言葉はありのまま受け止めることが大事で、翻訳、つまり自分の理解できる言葉への転換による理解はあくまで限定的という。
そう思って、朝食会場内で耳を澄ますと、なんとなく何言ってるかわかる気がしてきた。
確かに、毎朝目を通す『The Economist』も、全部の単語がわかるわけではなく、書き手のトーンを先につかむようにしているなあ。
映画『Perfect Days』で世界中が驚いた日本の美しい公共トイレ。
敬意と驚きを込めて書いている。
それだけで、記事の大事なところは伝わる。
水。
水面で落ち着いてるかどうか、わかる。
言葉要らない。
思えば、人間の身体は80%が水。
だとすれば、言葉の意味翻訳が大事なのではなく、水同士なんだから、必ず伝わる。
水の波動が対話する。
水と水のコミュニケーション。
外国人との対話がますます楽しみになってきた。