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Hungry?

一日二食。
いまは出張先なので三食食べてるが、平均的な生活では、朝ひと通り仕事(note書いたり)して、ストレッチや筋トレを済ませ、10時半くらいからお弁当をいただく。その後は夕食まで何も口にしない。おやつ、食べない。

感性は身体能力。「足りない」、場合によっては「飢える」ことで養われる。クリエイターとして、感性は必須だ。なので、「足りない」ようにしてる。

満腹のあと、難しい本を読んだりものを書いたりする気になれないのは、当然なのだ。感性が働かないから。

では出張するとなぜ三食になるかというと、「複数人でやる仕事」になるから。ミーティングにしてもコンサルティングにしても「13時から17時まで」という風に、「定刻」をメンバーで共有することになる。

JOYWOWで、社員がいたころは、三食食べてた。わかりやすくいうと、ランチを何時に食べるかが決まってた。

思うに、一日三食という生活習慣はホワイトカラー化の過程で生まれた文化的習慣であり、人間の生物的習慣ではないと思う。

マスオさんが会社に行く。社員がランチを食べに出かける時間がまちまちだったら会議一つ開けない。部長がいないと報告もできない。「定刻」を共有する必要性から、一日三食が生まれたのだ。

これがブルーカラーだったら話は別だ。現場作業は生き物。

「これが一段落してから、めしにするか」

が日常茶飯だろう。

家族で旅行、となると、これまた三食になる。「朝どうする」「昼どうする」という話になる。

食欲に限らない。性欲で考えればわかりやすいが「足りない」ことが感性を増す。

しばらく離れていた韓国語ドラマを観たらすいすい入ってくる。セリフが聞き取れる。

デジタルノマドという人たちがいる。パソコンと通信環境さえ整えば、地球上どこででも仕事できる、というやつだ。

これは今に始まったことではない。

1995年当時のぼくもそうだった。ラップトップを手に入れ、出先のグレー公衆電話でガー、ピー、とネットにつないでた。

ニューヨークに移住し、独立起業できたのも、デジタルノマドと言える。

パンデミックが加速した。

Atmosの11月2日付記事によればアメリカ人の就労者1,690万人が自称デジタルノマド。これはコロナ前の2019年比較で131%増加している。

「デジタルノマド、本当のコストとは」

元サッカー選手がタクシーでコマーシャルしてるこれも、デジタルノマドのプラットフォームだ。

彼らは自分の一番快適な生活環境に移住し、仕事する。
ポルトガル・リスボンは税制優遇、手頃な物価、居住ビザなどがデジタルノマドを惹きつけ、結果、深刻な住宅危機を起こしている。平均家賃が2,000ユーロ強に跳ね上がった。ポルトガル全労働者の半数強が1,000ユーロ以下の月収だ。同様のことがアテネやメキシコシティ、プエルトリコでも起こっている。

この、「自分たちさえ良ければいい」姿勢もさることながら、感性はどうだろう。あ。感性が鈍るから「自分たちさえ良ければいい」になるのか。

「足りない、飢える」ことで感性は養われる。

満ち足りた生活なんぞやってて、いいアイデアが生まれるのだろうか。しかもデジタルノマドはパソコン画面を見るのが仕事だ。

デジタルノマドから、目の覚めるような感性豊かなアウトプットは望めないだろう。

何かが足りない。
何かに飢えてる。

そんなあなた。

感性を養い、クリエイティブになれるチャンスに恵まれているのです。

あ、そうそう。ご報告。

昨日の予祝。見事に叶いました。やはり予祝、大切ですね。

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