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「うまくいかないこと」こそ発火点

うまくいかないこと。うまくいくこと。どっちが大事かというと、うまくいかないことだ。商売、スポーツ、勉強、家事・・・うまくいかないことって、ある。うまくいくこともある。気合入れて考えたのに、さっぱり売れない商品があるかと思えば、誰も期待してなかったのに羽根が生えたかのように売れていく商品もある。うまくいくことは、放置しよう。

第一に、人間は、コントロールできない。人も、ものごとも。その意味で、マーケティングというのはすべて後付け、後知恵である(笑)「マーケティングの本書いてるくせに、そんなこと言っていいのか?」 いいんです。ロックンローラーですから(笑)。もっと言うと、マネジメント、経営も、何かできるわけではない。何かやってる気がする程度で、実は暇つぶしなのである。

第二に、人はテーマを持って生まれてくる。本を書いているとしよう。その原稿を編集者さんがチェックしてくれる。その基準は「テーマに沿ったものは残す、逸れた内容は削除する」(文字や語法の間違いなどは校正の仕事なので、これとは違う)。人生もこれと同じで、起きる現象にはテーマに沿ったものと、そうではない端っこがある。ところが、人間、「これはテーマ、こっちは違う」なんてわからない。わかるのは、「うまくいかないこと」が教えてくれる。

野球がうまくて、将来プロになろうと一所懸命やってる。甲子園出場も決まった! いざこれから、というときになぜか肩を壊してしまい、試合出場ができなくなった。やむなく野球をあきらめ、別の道に進むことにした。こういう時こそ、今回の人生のテーマを示してくれている。歩むべきは別の道なのだ。苦労するかもしれない。でも、その苦労を味わうために生まれてきたのである。

ぼくはテレビコマーシャル制作をしたくて広告代理店を片っ端から受験した。全部落ちた。電通、博報堂、大広・・・やむなく先輩がいるというだけの理由で旭化成に入った。そこで妻と出会った。営業の現場経験を積んだ。19年後、独立し、ニューヨークで起業、コンサルタントとして、今度は落ちた広告代理店がお客さんになった。電通、博報堂、大広、全部から仕事もらった。営業の現場経験がいま、生きてる。自分でコントロールしたわけではない。「結果として」そうなった。

ぼくの人生のテーマを言語化できないんだけど、「そうかそうか、そういうことか」となんとなーーーく、感じてる。

第三に、決まってる。そう、迷ったり、悩んだり、いろいろする。するけど、結果はすべて決まってる。迷うだけ、悩むだけ、損なのである(笑)

明日8月7日MAIDO+会場として予約していた大阪国際会議場が大規模ワクチン接種会場になったため、使えなくなり、代替会場を探さなければならなくなった。ふと、中央公会堂が浮かんだ。

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理由はわからない。聞いたら、一番大きな大集会室が空いてた。速攻で予約し、下見に行った。1200人収容可能。ぼくたちは20人だからソーシャルディスタンスばっちりである。

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そして気づいた。阪大入学式をここでやったのだった。その時、「いつか中央公会堂のこの大集会室で、講師する!」と決めていたことを思い出した。すっかり忘れてた。サクセス・ブレーンが44年かけて、実現したのだ。

それはいいが、その後、緊急事態宣言が発令された。休館になり、使えなくなるかもしれない。

でも、「決まってる」。ぼくがあれこれ動いたところで、「中央公会堂でやれるか、できないか」は決まってる。現実には、親友の親切な力を借りて大津の会場を仮予約したりしたんだけど、でも、明日できるかどうかは「決まってる」。そこで昨日、大津の会場はキャンセルし、MAIDO+メンバーに「中央公会堂でやります」と連絡した。

これを書き終わったその後、事態は急変し、使えなくなるかもしれない。そうなったとしても、「決まってた」わけで、何の手も打たなくていい。

「うまくいかないこと」を歓迎しましょう。楽しさの発火点になるよ。

そして、こう言おう。
「面白くなってきたねー!」

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