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転べば、晴れる

自分を理解すれば、世界のすべてを理解できる。

The best way is to understand yourself, and then you will understand everything.

禅の教え。

北欧、暮らしの道具店」佐藤友子店長がカンブリア宮殿でこうおっしゃってた。

「人にもっと良くみられる」とか「こういう家や装いをしよう」ではなく、自分自身が肩に力を入れず、無理なく、本当に好きで使っている、気持ちよく着ている。そういう無理のないものをやっていきたい。

北欧、暮らしの道具店 佐藤友子店長 in カンブリア宮殿

これは禅だ。

自分の「外」つまり誰かの目や世の中の流行に合わせて生きるのではなく、自分が心地よいのはどういう生き方なのか。

あるプロジェクト(情報解禁前)、青木耕平さんとご一緒するので、このあとお目にかかる。そのため、クラシコム(北欧、暮らしの道具店)についていろいろ勉強しているのだが、面白い。

青木さんはぼくの翻訳した『ビジネスを育てる』を愛読してくださっている。「『北欧、暮らしの道具店』を作った本」とまで言ってくださっている。

そしていま気づいたのだが、ホーケンも禅。

ビジネスを始めるのはたいてい「お金儲け」だったり、「IPOして一夜で億万長者!」といった起点が多い。特にアメリカンな世界観だとそうなってしまう。

しかし、ホーケンは、言う。

「ビジネスをする」ということはお金儲けを指すのではない。あなたが、ほかのだれでもない、あなた自身になるための道なのである。
Being in business is not about making money. It is a way to become who you are.

ポール・ホーケン『ビジネスを育てる』阪本翻訳

ホーケンは京都・大徳寺で修行したこともある。臨済宗だから禅だ。

ビジネス、順風ばかりではない。むしろ少ない。逆風が多い。

そういう「思い通りにならない」時こそ、「自分って何?」を知る良い機会になる。

そして、自分を深く知ればしるほど、実はビジネスはうまく回転し始めるのだ。

すべったり転んだりばかり? 歓迎しよう。
自分がどんなときにすべって、転ぶか、わかった。
つまり、自分自身をより深く知ることができた。

明日のビジネスは、晴れるよ。

また転んだ?

もっと晴れる。

つまり、ビジネスは敗者復活すればするほどパワーアップするゲームなのだ。

これほど面白いゲームはないよね。

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