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アホラン(アホミシュラン)

2022年、日本の出生数が79万人の見込みで、80万人を切ってしまうらしい。2016年に100万人を割ってどうなることやらと思っていたら、下り坂カーブ、大きくなる一方だ。

赤ちゃんが生まれるとき、お空から見て、「どのお母さんの子どもになろうかなー」と選んでるらしいね。それを思うと、日本の出生数が年々小さくなっていく、というのは「日本、人気がない」ということになる。

「日本? おもんないやん、あの国」

では、どうしてこんなにおもんない国になってしまったかというと、それはぼくたち現役の大人の責任やろなあ。一所懸命がんばってきたし、いまもがんばってるんやけど。

たぶんね。

「かしこ」の企画が多すぎるから、おもんないんやと思います。

ヒトゲノム(遺伝情報のセット)のおよそ99.9%は同じらしい。違いはわずか0.1%。ミジンコ、コアラ、ウーパールーパーはゲノム配列が大きく異なっている。それに比べると、人間は姿かたち、性格、体質、肌の色などまちまちであるにも関わらず、「ほぼいっしょ」ということがわかる。つまり、アホもかしこもほぼいっしょ。
 ヒトゲノム的に見ても、企画の出来は、「ほぼいっしょ」になってしまう。まじめでかしこな企画はつまらんのだ。

MAIDO+では現在10本のプロジェクトが同時進行してる。ぼくはみんなに「アホアホ成分入れてや~!」と呼びかけてる。

これには3つ意図がある。

第一に、かしこで考えると、「できない理由」ばかり発見される。高学歴、立派な企業の社員さんができない理由を並べ立てるのは人間国宝級である。これがない、時間がない、***という問題が予想される・・・おもんないねん。ほんま、おもんない。

第二に、企画の中に「なんでやねーーん!」と思わずツッコミ入れたくなる成分があると、命が宿る。息吹が生まれる。日清の広告にはいつもしびれる。大阪出身の会社らしい「なんでやねーーん!」がいつもある。好きやなあ(笑)

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第三に、「かしこ」というのは「やったことある」企画になりがち。「アホアホ」を入れると土地勘がまるでないことをやらなあかんようになる。車で行ったことない場所へ行くとき、人は慎重になる。それと同じ。コツコツやるしかない。よく知ってる場所へはあまり考えず、すいすい行く。でも、知らない土地に行くのであれば、やはり周囲の景色を見たり、丁寧に観察する。それが成長につながる。コツコツこそが、成長への近道だ。

MAIDO+では、アホアホ成分が企画に入っているかどうかを覆面調査員がチェックするようにした。アホアホアセスメント。長いので、ミシュランにあやかり、「アホミシュラン」略して「アホラン」とした。審査基準は以下の通り。

なんじゃこりゃ!? 独創性(オリジナリティ)
なんでやねーん! 思わずツッコむアホらしさ
おもろい! 笑い度数 にっこりでも爆笑でもいい
ええやんもうかるやん! 収支 お金をちゃんと見ているか
たのしみが増えた! 持続性 無理なく続けられるか

かしこの企画はこんな感じになると思う。5点満点なのに、5点がないからいびつになってる。

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それに対し、こういう感じになるのが理想やね。

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その結果、☆の数が決まる。もちろん、☆無しも、ある。

☆ そのカテゴリーで特に美味しいアイデア
☆☆ 遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしいお店
☆☆☆ そのために旅行する価値がある卓越したお店

覆面調査員には打診し、快諾いただいている。誰なのかは、MAIDO+メンバーはわからない。

MAIDO+に限らず、ぼくは自分の企画すべてにアホランを導入しようと思ってる。みなさんも、是非! 楽しくなりますよー!!

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