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ウォール内移動は表面を荒らす

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

実際の荒れ方とCura上での確認方法

前回までの記事では吐出無しの移動を如何に減らすかの紹介をしたが、ウォール内部をトラベルした際に起きる現象をきちんとまとめていなかった。

上の動画はペンケース制作最初期のSTLデータをスライスし、トラベルのみをオレンジ色のラインで表示している。このオレンジ色のラインがウォール内にある、あるいは通過していればそこは荒れると考えて差し支えない。

ウォール内部のトラベルがあると上図左側のようになり、これを極力無くす方向でモデリングすると右側のような仕上がりになる。

ウォール内トラベルの抑え方

ではウォール内部のトラベルを抑えるにはどうすべきか?
基本的にはこちらの記事で紹介したモデリング方法と、こちらの記事で紹介したCuraの設定を行えば問題ない。が、この通りにやったつもりでもトラベルが発生することがあった。

ウォール内トラベルはツールパスの始点と終点が離れているときに起きる。例えば上図の黄緑色のラインは中途半端な位置で途切れており、ここを起点に発生するトラベルで造形物表面が荒れる。

ツールパスが途切れる場合は厚みが均一ではない可能性がある。モデリング方法によってはごくわずかに誤差が出てしまうようなので、Curaでツールパスがおかしい箇所をCAD上で確認すると良い。

先に上げた問題は、平らな壁面をloftで生成したサーフェスで誤差が起きていた。これをExtrudeCrvに変えることで問題なくツールパスが均一になった。

今回はこのへんで。

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