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【KiZUKAI開発ブログ#1】開発の足跡とチームについて

こんにちは。CTOの永山です。
私たちはLTVを最大化するデータドリブンマーケティングSaaS「KiZUKAI」を2019年より開発しています。昨年シリーズAの資金調達を行い、現在は正社員17名を中心に、国内外の業務委託メンバーやインターンとともに日々開発に没頭しています。

「KiZUKAI開発ブログ」を始める背景

今回、開発メンバーたっての希望もあって「KiZUKAI開発ブログ」を立ち上げることになりました。普段から開発に全振りしている私たちに開発以外のことに工数を割く時間は正直ないのですが、余裕がないと大事なこともおざなりになりますし、私も「メンバー全員がアベンジャーズのように自身の個性と能力を発揮してどんどん前に出て行ってほしい(個々が望むなら)」という想いがありますので始めることになりました。日々開発を行う他社様や転職を検討しているエンジニアさんの参考になれば幸いです。

開発の足跡

弊社に限らずスタートアップ期のプロダクト開発は、様々な問題を乗り切っていらっしゃると思いますが、ことKiZUKAIにおいても、まだ浸透しきっていないDX領域において新しいアプローチを提案するプロダクトのため、様々な試行錯誤がありました。まず、簡単にこれまでの4年間を振り返ってみたいと思います。

開発1年目(2019年):シード調達とPoC開発スタート

2016年の創業とともにKiZUKAIとは異なる自然言語処理系のSaaS開発を自己資金で進めていましたが、技術的に数年先を行き過ぎていたモデルだったため障壁が多くて泣く泣く断念。断念したものの「顧客体験を変えたい」という根幹の想いはずっと変わらず大切にし、幾多のピボットを繰り返して2019年にようやくKiZUKAIの原型ができました。
このとき開発メンバーは私と代表のみでした。実装工数も足りない、資金調達前で資金も乏しい状況のなか、ひたすらデザインモックを作っては投資家にプレゼンを重ねて改善を繰り返し、シードの資金調達を達成しました。
それと同時に、前職でオフショア開発の経験があった私は、単身でベトナムに委託先を探しに行き、現地の開発会社数社を訪問し、相性が良さそうで技術力とコストバランスの良さそうな委託先の選定を行いました。
開発した機能としては、エンドユーザーのトランザクションデータを機械学習し、解約やLTVにどう起因するかをスコアリングするものでした。当時はオフショア先にAIのスキルセット人材がいなかったため、代表がRで統計解析した計算式を基に私がPythonでアルゴリズムを実装して精度を高め、Webアプリケーション部分をRailsでオフショアチームが担当しました。

開発2年目(2020年):MVP開発

自分たちの仮説がどれくらい市場の課題を解決できるのかは未知数で、丁寧に作ったところで「要らない」と言われてしまえばそれで終わり…。ドキュメントも残さず、コードレビューも緻密には行わなわず、1年目はとにかく動くものを早くリリースすることにフォーカスしました。
クライアントに商談して反応を見る、使っていただいて反応を見る、を繰り返しながら周辺課題が見えてきて機能拡張を行っていきました。データ活用の前にデータがそもそもない、点在してるなど、日本のDXの遅れを痛感する時期でもありました。

開発3年目(2021年):PMF開発

少しずつDXの重要性が浸透し始めた年で、商談機会も少しずつ増えてきた年でした。そんななか見えてきたのは、クライアントの業種によって取り扱うデータは様々で、データのあるなしや、保管方法、保管場所も様々でした。同じサブスクモデルでも取り扱う商品によってデータの性質も生成プロセスも異なっていました。個別最適によるデータ連携をコンサル的に進めながらツール連携を進め、とにかくKiZUKAIを使いながらPMFを進めていきました。

開発4年目(2022年):正式ローンチ

3年の成果が投資家にも伝わり、シリーズAの資金調達を達成しました。ここまでの開発では「とにかく動くものを早くリリース」にフォーカスしていたため、アーキテクチャーを1から見直して作り変える…というかモダンな言語で新たに作る必要がありました。
そこでこれまでのオフショアチームに加え、国内のフリーランスエンジニアさんたちを加え、国内は設計・レビューを担当して品質を担保し、膨大な実装工程は物価の安いオフショアにて開発する、いわゆるハイブリット開発に切り替えました。
フロントエンド、バックエンド、データプラットフォーム(インフラ+データサイエンス)、データサイエンティストの4軸で開発を行い、私はBizサイドが求める要件を噛み砕いて技術視点とビジネス視点で戦略的にどうKiZUKAIを開発していくかにフォーカスすることができるようになりました。

開発チームについて

私が採用の際にいつも伝えているのは「好きなことにフォーカスし、嫌いなことはやらない、興味のあることは少しずつトライしてください(場を提供します)」ということ。つまり、適材適所です。
限られた人員で最大限のバリューを発揮するには、各々が自律的に各自のポジションを死守して推進していく必要があります。成長領域や苦手な分野で悩んで止まっていればいるほど全体の開発のスピードは失速してい、スタートアップにとっては痛手です。
幸い、KiZUKAIは正社員も業務委託も含め自発的にKiZUKAIに向き合って個々の能力を最大限発揮してくれるメンバーが揃っています。基本的にフルリモートですが、なんだかんだ毎月頻繁に飲みに行ったり、ベトナムに出張した際は週末を利用して旅行したりと和気あいあいとやっています。

ベトナムから参画してくれているオフショアの開発メンバーたちと
ベトナム出張は、KiZUKAIの正社員メンバーだけでなく国内の業務委託メンバーと共に

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ChatGPTの登場やオフショアのコストメリットなどにより、国内エンジニアに求められているのは「ビジネス戦略に沿ってどう開発していくか」や「スタートアップ期に何を諦めて何にこだわるか」などの目線、感覚が非常に重要になってきています。
弊社は様々な業種のクライアントがいるためビジネス知見が付きやすいかと思います。実際、その能力を身につけたいと業務委託から正社員になったメンバーもいます。
私自身もコンサル、デザイン、実装など、IT全般で幅広い知見がありますので、ご興味ありましたらCTOの私とカジュアルにお話しませんか?

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