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「親知らず」歌詞妄想フィクション

どこにも誰にも言ってこなかった趣味がある。

歌詞を読んで物語を想像する、という趣味。

我ながら気持ち悪いと思う。

ただ自分の中で抑えている範囲では誰にも何も思われない。だが今回はこのnoteで少し開放してみようと思う。

しかしもちろん作詞している方、歌ってるアーティストさんの意図とはまるっきり違うであろう。

だからこの趣味は、歌詞から妄想するフィクション。正解も不正解もない、不毛な趣味。

それを了承の上、読んで欲しい。

今日はチャットモンチーの「親知らず」を聞いて妄想してみた。

まず歌詞はこちら。

 親知らず

歌:チャットモンチー
作詞:高橋久美子
作曲:橋本絵莉子

親知らずが生えてきたよ 怖いから歯医者には行かない
親知らずが生えてきたよ 誰も知らない間に

大きく口を開いて 仕上げのブラシを
膝枕に頭乗せて 見上げるのが好きだった

家族写真はいつだって 和やかに 色あせず
ひとりで暮らす部屋の中 微笑んでいるのです
妹を抱いた母親と真面目過ぎる父親と
まるで昨日のことのよう まるで昨日のことのよう

あっという間に時が過ぎ いつの日か優しくなって
明日明日と気長なふりで「ありがとう」とか何を今更

たまに帰ればご馳走 もう子どもじゃないのにね
ああ だけどやっぱり あなたの子でよかった

家族写真は今もまだ 和やかに 色あせず
広くなった家(うち)の中 微笑んでいたのです

写真の中の2人の目がとても強いから
私がここにいる意味 わかった気がしたのだよ
この幸せがあなたの幸せであること
この悲しみがあなたの悲しみであること

大丈夫!写真はこれからも 和やかに 色あせず
ひとりで暮らす部屋の中 光を放っていくのです
私もいつかこんなふうに人を愛せるだろうか
幸せの意味を誰かとわかりあえるだろうか

親知らずが生えてきたよ 怖いから歯医者には行かない
親知らずが生えてきたよ 誰も知らない間に

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これを聞いて妄想した話です。

長いので、興味のある方だけご一読ください。

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