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【読めばラグビーが楽しくなる】シェイプに関する考察#04 攻撃編

こんにちは。

今日も楽しくラグビーの話をしていきましょう!

今日のテーマは「攻撃側の工夫」です。

前回は、防御側の工夫、ダブルタックルについて解説しました。

攻撃側は、それに対する対策が必要になります。

どのようにDFを突破するのでしょうか?早速解説していきましょう!

■ ショートパス

まずは、9シェイプの先頭の選手からのショートパス。

先頭の選手がマークを引き付けてパスすることで防御側はダブルタックルに行けなくなります。

また、外側の選手が少し内側に走りこむことで、防御側のタックルをかわし大きく前進できることもあり、非常に効果的だと思います。

ただし、先頭の選手は相手に接近した状態でプレーすることになるため、高いスキルが求められます。

パスのタイミングが早すぎるとマークがずれてダブルタックルに行けてしまうし、遅すぎるとDFラインと近くなりすぎてミスの原因となります。

また、パスした後すぐにサポートに行くことになりますが、タックルを受けるとサポートにいけず、防御側にボールをうばわれてしまうこともしばしばあります。

■ 内側へのショートパス(リターンパス)

内側の選手に返すパスも考えられます。

通常、内側のスペースは防御側も最優先で守るところであり、普通にリターンパスしても防御側のプレッシャーを受けやすいです。

ただ、内側の選手は自分がマークしている選手がパスをすると、自分の方には攻めてこないと判断し、気を抜いてしまうことがあります。
結果ギャップができますので、疲労が蓄積される中盤以降効果的なプレーなのではないかと個人的には思っています。

■ 走り込み

防御側は、スクラムハーフがパスするまでは前に出られません。

それを利用して、事前に攻撃側が走り込み、スピードをつけた状態で攻めることもあります。

ただし、トップスピードの選手にタイミングよくパスを合わせるスクラムハーフの技術が求められます。

また、DFラインに接近した状態でパスを受けることになりますので、キャッチミスも多くなります。

また、複数の選手が同時に走り込み、複数のパスコースを用意することで防御は的を絞れなくなるので効果的だと思います。

■ バックドア

9シェイプの選手が走りこんだ(フロントドア)裏側を通してスタンドオフにパスするオプションです。

相手防御は9シェイプに引き付けられ、ラインを前に出すことができなくなります。
防御側のプレッシャーが弱くなり、スタンドオフの選手が余裕をもってプレーできます。

フロントドアとバックドアの2択をうまく活用することにより、相手防御は的を絞れなくなり、効果的に前進できるようになります。

■ スイベルパス

9シェイプの1番の選手がショートパスをするふりをして、その裏側のスタンドオフにパスをするプレーです。

こちらも、相手防御は9シェイプに集中するので、スタンドオフへのプレッシャーが弱くなり、その後の展開が効果的になります。

うまく防御側が3番の選手に引き付けられれば、スタンドオフの選手がそのまま突破することもよくあります。

また、スタンドオフはブレイクダウンから離れた位置でボールをもらうことができるので、ボールを外に運びやすくなります。
外のスペースを攻めたいときはかなり有効なプレーであるといえます。

■ まとめ

以上のように、9シェイプからは複数のオプションが考えられます。

大切なのは、防御側に複数の選択肢があると思わせることです。

先頭の選手が最初からパスをするつもりでプレーしてしまうと、防御側は守りやすくなります。

このため、戦闘の選手には突破力、パススキル、判断力等が求められ、現在のラグビーにおいてはかなり重要なポジションといえるのではないでしょうか。

また、ボールを受けない選手も、いつでもボールを受けられる状態で走りこむとで、防御を混乱させることができます。

このあたりの駆け引きも面白い点なので、ぜひ注目してみてください!


今回はこれで終わります。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

次回のテーマは「10シェイプ」です。お楽しみに!




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