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30年後の未来に、SAY YES !

いよいよ「平成」という一つの時代が幕を閉じようとしています。
みなさん、30年間本当にお疲れ様でした。

平成元年僕は5歳。その時期の記憶として今でも鮮明に覚えているのが、開港130周年、市政100周年を記念した横浜史上最大のイベント「横浜博覧会(YOKOHAMA EXOTIC SHOWCASE '89 = YES'89)」です。

「宇宙と子供たち」がテーマで「YES!」が合言葉でした。 

会場にはリニアモーターカーや電気自動車が走り、横浜そごうから会場まではロープウェイ、世界最大の観覧車からはビーム光線、大さん橋には世界一の豪華客船「クイーンエリザベス」がホテルとして停泊し、そして開発が始まる「みなとみらい21」の巨大なジオラマがあったりと、今では考えられない盛り上がりっぷりでした。

この博覧会のマスコット「ブルアちゃん」は、巨匠手塚治虫がこの世を去る直前にデザインしたもので、まさに昭和と平成の時代が切り替わるタイミングで生み出されたキャラクターであり、未来へのバトンの象徴と言えるでしょう。

このブルアちゃん、CMでは「未来に会えるよ!」と宣伝していますね。


未来といえば、当時は「ドラえもん」や「バックトゥザフューチャー」のような、科学でイケイケな様子が描かれている映画も多く、幼稚園児としては未来は希望そのものであり、その世界観が具現化されている横浜博に行けば、誰もが日本の未来を信じて疑わなかったことでしょう。

平成は、日本の最高地点からスタートしました。欧米に追いつけ追い越せの競争に勝ち抜き、「世界一の〇〇」がたくさんありました。
僕が社会人12年を歩んできて肌で感じているのは、これからの日本においては、科学も経済も、都市も家族も、横並びにドンドン成長していく時代は、二度とやってこないだろうということです。

平成の間に、超高齢化社会が到来し、国際間競争に立ち遅れ、相次ぐ大災害で多くの尊いものを失いました。

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そんな平成の終盤に、僕の家族の元へ子供たちがやってきました。
当時の僕と同じ5歳の娘と、ついこの前2歳になった息子の二人です。
今の子供たちにとって、間もなく始まる「令和」という時代、未来とは一体どんなものなのでしょうか?

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平成元年、子供だった僕から見た大人は輝いていました。

好きな音楽を聴いたり、好きな車に乗ったり、人生に自信や余裕があって、今よりずっと遊んでいたんだと思います。
追い付け追い越せの目標を失った今の大人は、未来に希望を持てた「過去」の日本に眼差しを向け、令和の時代に、昭和と同じように東京オリンピックや大阪万博をやって、何とか盛り立てようと必死になっています。

過去を肯定するのではなく、現在、そして未来をも肯定しなくては。
大人が今の人生を楽しまず、将来に夢を持てないのに、子供たちに夢をもってもらうことなど到底できないでしょう。

みなさんは今の自分に「YES!」と言えますか?
そして未来の自分、横浜のまちは「YES!」ですか?

日本は衰退し、縮小していきます。
全国のあらゆるまちで、産業も減る。子供も減る。税収も減る。
しかし、この先、どんなに厳しく困難な時代を迎えたとしても、そこで生活を営んでいる子供たちのリアルな顔を浮かべながら、目的も希望も失った未来に、もう一度生き生きとした姿を見たいのです。

小さくとも、どんな場面でも希望を見出せる大人になるために。
30年後の未来に、「YES!」と言いましょう!

#平成 #令和 #日記 #横浜博覧会 #未来 #子供たち

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