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【マフィアと腐敗の国】ウクライナ人が命をかけて祖国を守る価値が祖国に有りや?


珍しく日経の良記事です。
以前から申し上げてきましたが、ロシアのウクライナ侵攻に正義はない。だがそのロシアの侵攻を招いた一因は西側の行き過ぎたウクライナ贔屓がある。だからロシアを正当化はしませんが、それは厳然たる事実です。


苦闘ウクライナ1 国がまるで2つの世界に
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78776840X20C24A2EA1000/

>「キーウでは動員を逃れて遊んでいる若者もいる。腐敗して富み栄える政治家や役人もいる。国がまるで2つの世界に分かれたようだ」

>「15億フリブナ(約60億円)が盗まれた」。ウクライナ保安局(SBU)は1月29日、国防省の幹部や武器製造業者による大規模な武器の架空発注を摘発したと発表した。
>国防省幹部は迫撃砲の砲弾10万発を発注して代金を前払いしたが、兵器は納入されなかった。代金の一部は国外へ送金され、容疑者の1人は国外に逃げようとしたところを拘束された。
>戦場が深刻な砲弾不足に陥るさなかでの国防省幹部の犯罪に対し、大統領のゼレンスキー(46)は「国家への反逆だ」と憤る。長年の腐敗体質の一掃を急ぐが、戦時でも汚職の発覚が相次いでいる。

我々日本人が払った支援金や装備がこうやって横流しされていると知るべきです。ウクライナは肥沃な農地を持ち、地下資源も豊かで、それなりに教育水準も高い。何にずっと最貧国です。それはマフィアが国を牛耳って国民を搾取してきたからです。
我々が善意で払ったカネがマフィアや汚職役人の懐を潤わせています。

>非政府組織(NGO)、トランスペアレンシー・インターナショナルの23年の公共部門の清潔度ランキングではウクライナは180カ国・地域中104位にとどまった。大統領直轄のSBUが汚職捜査を担っていることで、ゼレンスキーの側近の腐敗が野放しにされるとの懸念も広がる。
>「逮捕されるべき高官が栄転している」。国防省の汚職を暴いてきたフリーの記者ユーリー・ニコロフ(50)は当局による報道への圧力が強まっている、と日本経済新聞に語った。
>1月14日には屈強な男の一団がキーウのニコロフのアパートを襲撃した。ニコロフは「大統領府に関係する人間の差し金だ」と断言する。昨年12月にはキーウのホテルで開かれた企業研修でSBUが記者へのスパイ活動を行った事例も明らかになった。

これが民主国家政権のやることでしょうか。

西側諸国とメディアは親露派で汚職まみれだったヤヌコビッチを倒した親西側政権を指示し、陰日向に政権に協力して樹立させました。ですが、政権にはマフィア、ごろつき、汚職役人だらけで、まともな政権とは言えませんでした。それを西側諸国とメディアは親西側というだけで「民主的」政権と褒め称えました。


>欧米派の革命10年の記念式典に参加した軍人のパブロ・スデレンコ(44)は当時を振り返った。
>13年冬、当時の大統領ヤヌコビッチ(73)が打ち出した親ロシア路線に反対する市民が広場に集結した。3カ月にわたってデモが続いた末、治安部隊の銃撃で100人を超える市民が死亡し、スデレンコも片目の視力を失った。

命を懸けて戦っている将兵たちが守る祖国は腐敗しマフィアが支配しています。戦争が終わっても政府の腐敗とマフィアの支配は続くでしょう。果たして彼らに命を懸けて守るだけの祖国がそこにあるのか、という話です。どうせまともな政府にならないのであれば、ロシアに負けたほうがいいという人もいるのではないでしょうか。

当然我が国も復興資金を出すでしょうが、その多くがマフィアや汚職役人に吸い取られるでしょう。
それでも我々が支援するのはそれがロシアの力を削ぐことになるからです。それ以上でもそれ以下でもありません。

ゼレンスキー氏、侵攻3年目「戦局の転機」
戦死3.1万人公表 「ロシアが初夏にも反攻」兵員不足訴え
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78774850W4A220C2FF8000/

>これまでのロシア軍との戦闘によるウクライナ軍の死者数が3万1千人にのぼることを明らかにした。負傷者数はロシアを利する懸念があるとして公表しなかった。
>この1年でゼレンスキー氏が自国軍の死者数を発表するのは初めて。

これは大本営発表でしょう。

>死者数は「30万人や15万人ではない」と述べた。ただ、実際には3万1千人をはるかに上回るとの見方もくすぶる。米紙ニューヨーク・タイムズは23年8月、米当局者の話としてウクライナ軍の死者が約7万人に達すると報じていた。


恐らくかなりの障害を受けた戦傷者は、精神的なトラウマを受けたものを含めて戦死者の数倍でしょう。数十万人となるはずです。ですが、戦争が終わったとしても、復興費用や公費はマフィアとごろつき役人に吸い取られて、傷痍軍人たちは惨めな生活を強いられるのでないでしょうか。日本が支援するのであれば直接傷痍軍人と戦死者遺族に給付を行うのがよいのではないでしょうか。

>ゼレンスキー氏は国際メディアも招待した記者会見で、ウクライナへの支援の必要性を重ねて訴えた。ウクライナの戦争継続に向けた努力は「西側の支援に依存している」と指摘。欧州連合(EU)が約束した弾薬100万発のうち3割しか供給されていないことも明かした。
>ロシアは西側諸国の制裁に適応し、兵器生産を拡大させている。ロシアへの軍事関連の部品の流入を監視する主要7カ国(G7)の軍事筋は、ロシアが今夏に1000両以上の戦車を実戦投入すると予測する。

 ウクライナにロシアの侵略を国境の向こう側に押し返す力はありません。これは当初からぼくはいっていましたが、まず兵力が圧倒的に違う。そしてロシアは事実上の独裁政権であり、人的消耗に無頓着だ。それは大祖国戦争を見ても分かるでしょう。
 そして武器禁輸などのエンバーゴは中国、インド含めて多く国が参加していないので、効果はあまり期待できない。だから兵器の生産能力もさほど下がっていない。我が国やドイツだってガスを買っているじゃないですか。
西側諸国の援助の兵器や弾薬にも限りがあり、援助疲れもでてきます。当初はメディアも援助を!といった姿勢でしたが、各国の納税者はなんで我々がと思い始めています。

ですから、ウクライナは何らかの作戦が上手く言って、ある程度押し返したところで停戦するしかないでしょう。「侵略者を追い返す」というのは無理だと思います。青い鳥を追い求めているとその停戦の機会まで失うかもしれません。

■本日の市ヶ谷の噂■
安倍晋三政権の威光で首相秘書官を務め、事務次官に上り詰め、その後はNSCに移った島田和久氏は大本営参謀宜しく横紙破りで、役立たずのイージス・アショア、役立たずの旧型グローバルホークやオスプレイを自衛隊に押し付けたとされているが、事務次官を2年を勤めた後岸田政権に在任を懇願したが拒否され、浜田靖一防衛大臣の指示で僅か1ヶ月で参与も退任。内閣官房参与(防衛政策担当)になって我が世の春だったが任期終了で退任を迫られたときにこれまた留任を懇願したが拒否された、との噂。


ウクライナ戦争 フェイクニュースを突破する - 烏賀陽 弘道

日記

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