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山形県 オオクワガタ 材割り採集記

2022/11/5 山形県


今年も11月に入りようやく本格的な材割りのシーズンになりました。
9月に国道4号線に乗り東北地方(東部)を一人旅兼採集をしたのが懐かしいです。あの時は福島→宮城→岩手と攻め、岩手県でオオクワガタ、宮城県では沢山のヒメオオクワガタを採集出来ました。

何となく当時の回顧から「またブナ帯行きて~」なんて思っていました。
やはり一人旅の醍醐味は自由に時間を使えることですね。
採集に飽きたら観光すれば良し。
虫を採りたくなったら採集すれば良し。
プラス下道かつ車中泊なのでガソリン代と飯代のみ費用。低コスパも魅力的です。

そして、今回も東北遠征。(北陸1県含む)
今回も下道を使用します。
福島→山形→新潟(北陸)を巡る予定。
卒業論文の資料集めもしなければならなかった為、主に午後に材割りを試みました。
卒論は都市経済系のゼミに所属しているため、関連した題材を扱い完成させる必要がありました。

11/4(金)の初日は栃木県で用事を済ませた後、お昼頃に福島県へ。

鬼怒川温泉

福島県には"行けば確実採れる"と思われる所はあります。しかし、福島なので若干難易度が高そうな場所を狙いたく独特な所を攻めました。

紅葉が綺麗

結果は坊主…笑
副産物として高山種のルリクワガタや原名ツヤハダクワガタなどを採集しました。どれも同じ材から出てきたので驚きました。
小型種も色んな魅力が詰まっていて良き。

タダルリ


深青色な♀


ツヤハダ。白枯れ部から


高山種を摘んだ後、車へ戻り昼食。
紅葉真っ只中の原生林環境で食うUFO程美味いものはありません。
たとえ雨が降っていたとしても関係ないです笑

(正直、全身ずぶ濡れでかなり不快でした)

これが美味い。


初日はこれにて終了。本格的に心身冷えてきたので博士峠を超え、会津若松市街へ。
コインランドリー付きのスーパーにて洗濯&乾燥、購入した夜飯で回復します。

愛用採集靴も洗う

少々休憩した後、翌日には山形方面へ行く計画だった為福島県を出ました。(1日1県の計画でした)
会津若松市から喜多方を抜け米沢の方へ向かいます。途中何度も眠くなりましたが耐えに耐えて米沢市を超え、道の駅おぐにへ到着。
着いた頃には日付が変わっていた為すぐに就寝。

非日常的な空間で就寝。ちゃんと快適。


福島で採集したルリクワガタを眺めながら夜飯を食べます。割引されていてお得に買えて満足。

良き


11/5(土)


そのまま眠り、翌朝の寒さで起床。笑
天気は微妙。雨模様です。

ここの蕎麦や玉こんにゃくが美味い


午前中は用事を済ませ11時あたりから材割り開始。
目星をつけていたポイントへ。時間があれば3箇所ほど回る予定でした。
林道を進み空き地に車を停めて林道を進みます。

紅葉ブナ帯

途中、吊り橋を渡りました。まぁ怖かったです。
一気に5人くらい渡ったら多分悲惨なことになるでしょう。

雨で滑る滑る

少し歩きましたが林道沿いの山に登る気も起きず直ぐに引き返し、このポイントを移動。
灯火採集では激アツなポイントなので個体数は多いと思います。材があれば入るでしょう。

雰囲気良し

次にはるか昔、大規模林道(都市と都市を繋ぐ程)の建設が計画されていた林道へ。
ここも途中からブナが増え良さげな環境に移行します。
しかし道中…

おや?

道路が陥没してました笑

危ね

仕方なく引き返して3個目のポイントへ。
ここはあまり採れる気がしないような所です。
まぁ初めて訪れたので環境だけでも把握して帰りたいなとそんな感じでした。

ここも林道を歩き左右に良さげな材があれば割に行きます。

昨日の福島県での坊主と時間的な猶予が狭まっている事から徐々に焦りが…
焦りからか手当り次第材に手をつけていきます。
倒木、立ち枯れ関係なく状態がやや良さそうなら全て手をつけてみます。

"居なさそうな材も一応割ってみる"ことが功を奏したのか。
途中、太いブナの木の部分枯れから落下した材を発見。

部分枯れにより枝が折れたのだろうか


表面は苔に覆われた状態、落下してから時間が経ってそうな倒木でした。

どの面も苔が覆う…

本来であれば、このような材には見向きもしないのですが何故か"割ってみよう"と自分を奮い立たたせました。
苔むしており材もなかなかに固く非常に割りづらい、、、
しかし芯側の状態はかなり良く、偶然にも居ないかななんて思いながら割っていきます。
その芯付近はちょうど良い湿度が保たれており、岩手県で出した幼虫が巣食っていた場所と似ていました。

諦めずに割り続けていると…

?こんな木から?


太い食痕を発見。(上の画像に写っている幼虫は恐らくコクワ)
幼虫の糞でギッチリ詰まっており指2本分位の太さもあります。
カミキリムシの食痕の様に直線的では無く、適度に蛇行しているため明らかにクワガタの食痕である。

オオクワガタ確定演出


慎重に割ります。
芯際の訳分からん箇所を食っていたのでとても固い。出会い頭に潰さないように気を付けます。
しばらく割ってると。

ようやく発見


いかにも幼虫の背中からただ者では無い雰囲気を感じます。
落ちてた細い枝を使い幼虫を出しました。

オオクワの3令にしては小さい方

やっと採れました。
ダメ材にも居る所には居るのか。
苔は避けてますが本来ならびっしり覆われていた箇所。

肉厚


この倒木に関して折れる前から(幼虫が)入っていたor折れてから入ったのか気になりました。

実際の材

同材から他にも3令幼虫を4頭程採集。
初令や2令幼虫も見られましたがオオクワかは分かりません。

良い画

今回採集したオオクワは今までの3令幼虫としてはかなり小さい方でした。
正直アカアシorオオクワで非常に迷う個体も1匹だけいました。成虫になるまでお楽しみです。

この時時刻は午後4時30分。辺りも流石に暗くなってきています。
最後の最後に出せて本当に良かったです。

暗い

スマホの充電も切れたので足早に車へ戻ります。
山形県採集お疲れ様でした。
ソロでの採集ですがやはり目的の虫に当たると嬉しいです。


次の目的地は新潟県中越地域。
道の駅おぐにまで戻り一息ついてから再び出発。
山形を離れ新潟県関川村へ出てしばらく南下していきます。
新潟県オオクワの生息はとても濃いので当てたいですね。次の採集記に続きます。

以上、山形県オオクワガタ採集でした!

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