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恋をしてほしい

「発達支援を受けている子」の親は、たくさんの質問に答える必要があります。支援を受けるため、公的書類の交付のために、発達支援センターや保育園、学校、放課後等デイサービス、公的機関などなど、、で。

妊娠中から出産時の状況、首が座ったのは何ヶ月?ハイハイは?言葉が出たのは?その時々の困りごとは?

何度も何度も、いろんなところで、その時できなかったこと、困ったことを話す必要があるのです。分かってもらうために。

将来どんな姿を希望しますか?とも聞かれます。半年後、1年後、3年後、就学したら、進学したら、大人になったら、、、。

正直、先のことは全然分からないけれど、その時願うことを話し、それを目標に指導計画を考えてもらい、達成できたこと、達成できないことを半年毎に見直して、進んでいくんです。

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この間、私は初めて支援の先生に聞きました。

「お嫁にいけますか?」と。

結婚したって生涯安泰な訳では無いし、他の選択肢もたくさんある時代なのに、結婚が一番なんて思ってる訳でも無いのに、ぽろっと口から出たんです。自分にびっくりしました。

「お嫁にいけますか?」は、イコール「誰か大事にしてくれる人に託すことができますか?」。自分で人生を切り拓いていかなければならないけど、できるならば一緒に歩んでくれる人が居てくれたら、と願う親の気持ち何だろうな。

そして、やっぱり、恋をしてほしい。
誰かを好きになったり、誰かに好きになってもらったり。

恋は障害の有無に限らず難しかったり挫折したりすることだけど、知的障害と言われる子にも、恋をすることを許してほしい。親ではない誰かに愛される経験をして、人として心豊かな人生を過ごしてほしい。。。

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そんなことを思っていたら、
支援の先生は笑って言いました。


「できますよ〜!」


「え?
 ウチのムスメちゃんでも
 できますか?」


「できますよー。小学生の時同じような感じの子も、高校生の頃には驚くほどしっかりしてきてますから。子どもの成長にはいつも驚かされます。」


そう、なのか。。。?

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予想外の力強い答えに拍子抜け。
でもそうね、先のことは分からない。勝手に落胆していてもしょうがないもの。そういう風に思ってくれる人もいるのなら、とりあえず今は、その言葉を信じて毎日楽しく過ごしていこうか。そう思えた出来事でした。


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