研究ノート 原子力規制委員会の石渡明委員(専門は、地震学であり、軽水炉安全ではなく、高経年化の判断知識がなく、破砕帯の活断層化など、過去に間違った判断と影響を与えた党派性の強い考え方)の主張、すなわち、「厳密に評価すればするほど延長期間が長くなる」には、無理があり、工学的判断からすれば、逆であり、寿命延長評価の具体例からすれば、厳密にすればするほど、残りの余裕度を厳密に決められることになり、延長期限を明確に制限できます

はじめに

最近の政府・与党の原発政策、具体的に記せば、原発の寿命延長の考え方について、パブリックコメントが、約3000件も寄せられ、それらの大部分は、寿命延長に反対する意見であり、数の多さからすれば、国民の関心が高いことを意味しており、賛成・反対にかかわりなく、大変、良い傾向ですが、高度な工学的意味まで理解した上で、意思表示した人が何人いたのか、疑問です。

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